こんにちは!
CAN!Pスタッフの長﨑です!
子どもたちと接している中で、
「一歩踏み出して、チャレンジしてほしいんだけどな」
と感じることはありませんか?
例えば、
「言われた通りやるだけじゃなくて、自分で計画を立てて勉強をしてほしいな」
「スポーツや音楽など、何か好きなことを見つけて、挑戦してほしいな」
といった場面です。
CAN!Pラボでもあります。
「自分なりのアレンジを加えて作品を作ってほしい。」
「ただ料理作るだけじゃなくて、もう少し探究してほしいな。」
など、日常茶飯事です。
そこで、子どもたちが一歩踏み出すことができるようにするためにどうしたらいいのか、
CAN!Pラボで立てた仮説や試行錯誤を、子どもたちの様子と合わせてお伝えできればと思います。
人間はイメージできないことは実現できない
スタッフ間の会話の中で、同様のテーマで話していた時、ふと出てきた言葉があります。
「子どもたちは思いつくことしかしないよね。」
言われてみれば当たり前のことです。
大人だって、思いつくことしか実現できません。
新しい趣味を始めようにも、見たことも聞いたこともない趣味に手を出すことなんて、当然できません。
例えば、「モルック」のイメージを持っていない人が、趣味として「モルック」を始めることはあり得ません。
しかし、もしもモルックという言葉を聞いたことがあったり、なんとなく木の棒を投げる様子を見たことがあったり、誰かに誘われてやってみたりすれば、趣味の候補に入ってきますよね。
それは、子どもも同じです。
大人でも子どもでも、「人間はイメージができることしか実現できない」のは当然ですね
だとしたら、
「好きなことを見つけて!」といったとき、子どもたちの頭にどれくらいのイメージが浮かんでいるのでしょうか?
計画的に勉強してほしいとき、子どもたちは計画的に勉強するとは具体的に何をすることだと思っているのでしょうか?
作品にアレンジを加えてほしいとき、子どもたちの頭の中に、アレンジのバリエーションは何通り浮かんでいるのでしょうか?
料理を探究してほしいとき、子どもたちは探究を何することだと思っているのでしょうか?
このように想像してみると、子どもたちが自分から一歩踏み出せない理由として、
「イメージできていないから」
である可能性があるのではないでしょうか。
子どもの一歩を引き出すには?
では「人間はイメージできないことは実現できない」ということを踏まえると、子どもの一歩を引き出すために、私たちにできることが浮かんできます。
それは「イメージを持てるようにする」ことです。
これまでCAN!Pラボで取り組んできたプロジェクトでも、
「一歩踏み出した」といえるプロジェクトには、もれなく「子どもがイメージを持った瞬間」がありました。
電気がついたら自動で電気を消しちゃう機械作り!
無駄なマシーンのアイデアがたくさん載っている本を読むことで、イメージを持った彼。
試行錯誤しながらプログラミングに挑戦しています。
(↓このプロジェクトの詳細!↓)
お店で食べたあのパスタを再現したい!
彼女はレストランで食べたクリームパスタを再現しました。
実際に食べたイメージがあったからこそ、ただパスタを作るだけでなく、平打ちパスタにこだわっていました。
(↓こちらでも紹介しています!↓)
アニメに登場する刀の再現に挑戦している彼。
プロジェクトの始まりは、他の子が刀づくりをしている様子を見てイメージをもったことから。
そこから、アニメの刀のイメージと掛け合わせて、現在のプロジェクトに!
イメージ×イメージで新たな一歩を踏み出しました。
(↓このプロジェクトの詳細!↓)
熱中へ導くポイント
このように、CAN!Pラボでのプロジェクトは、いろいろなところで子どもたちが出会ったイメージをもとに進んでいます。
さらにイメージを持てるようにするために
では、さらに子どもたちがイメージを膨らませられるようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?
9月からCAN!Pラボで始めた新しい取り組みを紹介します。
1つは、これまで他の子が取り組んできたプロジェクトを見れるようにすることです。
例えば、作品を飾ったり、プロジェクトカタログを作ったりしています。
これらを子どもたちが見られるようにすることで、一歩踏み出すためのイメージが湧くようにしています。
それから、サポーターリストの作成もしています。
子どもたちのプロジェクトを応援してくれる様々な大人を紹介するリストで、子どもたちのイメージを膨らませたり、難しそうと思ったことにも挑戦できるようにするねらいです。
今週のプロジェクト設定でも、さっそく子どもたちが目を通していました。
(ちなみに、こちらはどなたでも登録していただけます!ご協力いただける方はスこちらから登録をお願いします!)
おわりに
今回は、子どもたちが一歩踏み出せるようにするためにはどうしたらいいのかについてお伝えしました。
まとめると、子どもたちが一歩踏み出すためにまず必要ことは、その「イメージをもつこと」です。
私自身、このブログを書く中で、「人間はイメージできないことは実現できない」という当たり前のことも見落としがちになっていることに気づきました。
だからこそ、改めて、子どもたちがざまざまなイメージを持つことができるよう、サポートをしていきたいと思います。
CAN!Pラボでは、他にも「子どもたちが一歩踏み出すこと」を応援する関わりや環境づくりに取り組んでいますので、またの機会にお伝えできたらと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!