探究心をくすぐられるモノ

こんにちは。原口です。

夏休みがあっという間に終わり、いつもの日常が戻ってきましたね。

今日は、夏休み中のイベントで科学実験を企画、当日の担当をしてみて感じたことや「これから日常に活かしたい!」と思ったことをお伝えしようと思います。

科学実験『氷の世界へようこそ』当日までの準備

今回の科学実験は、液体窒素とドライアイスを使って子どもたちに楽しく科学を体感してもらえるものにしようと、スタッフと相談し企画したものでした。

スタッフとの打ち合わせで、液体窒素やドライアイスを目の前で見たことがある子どもたちは少ないだろうと、ワクワクしながら準備を進めました。

嬉しい誤算

ドライアイスを使った実験の1つに、ドライアイスを入れたボウルの中にシャボン玉を落とし、シャボン玉がどんな動きをするのか観察する実験がありました。

準備段階では、この実験はすぐに終わって次の実験に移るだろうなぁと考えていたのですが…

子どもたちは「こんな風に吹いてみたらどうなるんだろう?」「ドライアイスの上だとこんな動きをするけど、どうしてかなぁ?」と沢山の疑問を持ち、色んな吹き方を試していました。

そして、そんな試行錯誤を重ねながら、こちらが考えていなかったようなことを試している班もいました。

↑この班は、ドライアイスの上に二酸化炭素の層ができ、その上にシャボン玉の層を作っていました。「シャボン玉の層が浮いている~!!!」と大興奮でした。

このように、子どもたちが試行錯誤をしているうちにあっという間に時間が過ぎていました。いつの間にか、「熱中する探究者」になっていたのですね。

CAN!P|教育をもっとおもしろくする – CAN!P (canp-edu.jp)

子どもたちにとっての「楽しい!」とは

そして、液体窒素を使った実験では風船やお花、ボールなど色んなものを液体窒素で凍らしてみました。

液体窒素にモノを入れるときに液体窒素が沸騰している様子や、お花を握ってバラバラに散っていくことを体感しているときは、歓声や「お花触りたい!!おぉ~バラバラになったー!」と子どもたちも楽しんでいる様子でしたが、こちらとしては「あれ?もっと驚くと思っていたのになぁ」と準備段階で想像していたものとのギャップを感じました。

日常では見ることのないものなので期待度MAXでしょ!!と肩をブンブン回して準備した液体窒素。

もっと子どもたち自らが考える幅を持てるモノにしないといけなかったのかなぁと、少し反省しました。

子どもたちは(きっと大人も)、自ら頭や全身を使って感じたり、体験したりしたいものなのだと、子どもたちを通してあらためて学ばせてもらいました。

最後に

よくスタッフ間で「させられている感を無くすにはどうしたらいいんだろう?」、「子どもたちが自発的に行動したくなるにはどんな環境づくりをすればいいんだろう?」と意見交換していますが、今回の経験を通してその言葉が自分の身体に染み込んだような気がします。

子どもたちもこの夏に経験し、感じたことが、いつかのタイミングで点と点がつながって線になる日が来るのでしょうね。

それでは、よい週末をお過ごしください!