こんにちは。原口です。
民間学童「きりんアフタースクール」では、子どもたちが自らの意志で考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!
早いものでもう年の瀬ですね。
今年も子どもたちの笑顔を沢山見ることができた1年になりました。
この1年を振り返りながら、子どもたちにとってきりんアフタースクールってどんな場所なのかな?と改めて考えてみました。
“生活”の場
きりんアフタースクールは放課後の子どもたちの居場所です。
友達と遊ぶ、ケンカする、料理をしてみる、勉強をするー子どもたちはこんなことをしながら、日々“生活”をしています。
ここで“生活”と表現したくなる理由を挙げてみると、
・幅広い選択の中から自分で選択と決定をして、日々の営みを繰り返していること
・友達や大人と関りをもちながら人間関係を築き上げていること
あたりがしっくりきます。
この2つについて少し詳しく書いてみます。
“生活”から生まれる小さなタネ
例えば、私の“生活”を切り取ってみると、朝起きて、自分時間を過ごして、家事・育児をして、仕事に行って、家事・育児をして、寝る。
といった1日の流れになります。
仕事の時間は決まっているとしても、そのほかの時間については自分で選択して決めることができますし、仕事も「やらなければならないこと」「やりたいこと」が山積していますが、それをいつ、どのように実行していくかは、ある程度自分で決めることができます。
このように“生活”には自己選択と決定の場であふれています。
そして、きりんアフタースクールにも自己選択と決定の場が沢山ちりばめられています。
過ごす場所、過ごし方、誰と一緒に過ごすのか、そんなことを子どもたちは自由に選んで“生活”しています。
体験活動でクッキーづくり
友達と一緒に学習すると頑張れる!
誰かに決められた過ごし方ではなく、自分で決める過ごし方だからこそ子どもたちは主体性を思いっきり発揮しながら“生活”することができるのです。
その日1日で「何かできるようになる」「目に見える変化が起こる」ことはありません。
しかし、日々の営み(遊び、体験活動、学習などなど)を通じて「自分とはどんな人物なのか?」「自分は何が好きなのか?」と自分の世界を広げていくタネになっています。
“生活”の中で、そんな小さなタネをたくさん集めながら、子どもたちは少しずつ変化を重ねているのです。
“生活”で生まれる人との関り
きりんアフタースクールの子どもたちは、「誰と一緒に過ごすのか?」さえも選択と決定の余地があります。
仲のいい友達と一緒に過ごすこともあれば、たまたまやりたいことが一緒だった友達と過ごすこともあります。
友達と一緒に過ごすからこそ、思い通りにならなくて友達とぶつかることもあれば、友達同士で助け合うこともあります。
同じ本が気になった1年生と3年生
これらの経験を通じて、子どもたちは人との関わり方を少しずつ学んでいきます。
たとえば、
「この言い方だと相手が傷つくかもしれない」
「みんなが楽しめるように順番を譲ろう」
といった気づきは、友達と関わるからこそ生まれるものです。
スマホやゲームでは得られない、リアルな人間関係の中でしか培えない貴重な経験と言えます。
とはいえ、まだまだ人間関係の構築を学んでいる途中です。
私たち大人は、子どもたちの成長を見守り、必要に応じてそっと手を差し伸べることで、子どもたちが安心して挑戦できる環境をこれからも作っていきたいと思います。
さいごに
友達や大人との多様な関わりの中で、自己選択や自己決定をしながら過ごせる“生活の場”—それが、きりんアフタースクールです。
来年も子どもたちが安心して“生活”する場を作っていけたら良いな、、、と想いを馳せながら、このブログを締めくくりたいと思います。
最後に、この場を借りてブログを読んでくださっている保護者の方にご挨拶させてください。
保護者の皆様、今年もお世話になりました。
大事なお子様をお預かりし、子どもたちの個々の成長を共に見守ることができることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
おしらせ
CAN!Pは2025年4月に、オルタナティブスクール「CAN!P School」(キャンプスクール)を開校します。
オルタナティブスクールとは、独自の理念とカリキュラムで教育を行っていく、全日制の小学校です。
子ども一人ひとりの意志を大切にして、一人ひとりが主人公でいられる学校をつくりたいという想いでこのスクールを立ち上げます。
この度、開校に向けてクラウドファンディングに挑戦します!
ぜひサイトを読んで、わたしたちが開校する「CAN!P School」と、立ち上げに懸ける想いを知っていただけるとうれしいです。
もし共感いただけたら、ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。