こんにちは!
CAN!Pスタッフの長﨑です。
先週、CAN!Pラボではアウトプットデイを実施し、子どもたちのプロジェクトも1つの区切りを迎えました。
その中で、今回は2か月間じっくりとラーメンに向き合ったA君のストーリーと、そこから彼が得たものについてお話しします。
全ての子どもに!な体験を
ラーメンプロジェクトの話に入る前に、私たちCAN!Pが目指していることをお話しします。
私たちは、学びでも遊びでも「!」な瞬間が、 子どもたちの成長を生み出すと考えています。
そのため、「達成感」「喜び」「驚き」に溢れる子どもたちの日常を創ることに日々取り組んでいます。
CAN!Pラボも例外ではありません。
今回のラーメンプロジェクトでは、Aくんの「!」な瞬間に立ち会うことができました。
この記事では、その「!」な瞬間が生まれたストーリーが伝われば嬉しいです。
究極のラーメンプロジェクト始動!
以前もCAN!Pラボでは小麦からラーメンを作ることに取り組んだ子がいます。
その様子を見て、「ラーメンを作ってみたい」という気持ちからそのプロジェクトが始まりました。
Aくんは麺、味玉、チャーシュー、醤油スープをすべて1から作ることに決めました。
まずは麺づくりからスタートです。
最初はインターネットで見つけたレシピをもとに麺を作ってみます。
なかなかおいしい麺ができたのですが、ここからが彼のすごいところです。
製麺機を通す回数や製麺の太さを変えながら理想の麺を目指します。
まさかこんなに長くなるなんて!
本人も驚きの様子です。
4日間にわたって試行錯誤をする中で、彼は感覚をつかんでいき、もうレシピなしでも自力で麺を作れるようになりました。
そしてついに理想の麺にたどり着きました。
Aくんと私の「!」な瞬間
Aくんの「!」な瞬間にであったのは、彼がスープ作りに取り組んでいる最中でした。
彼がまず初めに取り組んだのは、調味料を組み合わせてスープを作ることでした。
イメージする味を目指して、混ぜては味見して、調整してを繰り返していきます。
なんとなく醤油ラーメンのような味にはなるのですが、今一つ理想の味にはなりません。
彼自身の反応も「まあ、おいしい」くらいのものでした。
ここで転機になったのは、CAN!P代表 かっちゃんからのアドバイスでした。
かっちゃんは自分でもラーメンを手作りするほどのラーメンマニアです。
そんなかっちゃんから、市販の材料でもできる出汁の取り方を教えてもらい、実際に作ってみました。
出汁をとってさっそく味見
「めっちゃいい香り!おいしい!」
ラーメンのおいしさの秘訣が出汁であることに気づいたAくんは、この出汁に醤油等の調味料を足していき、味を調えていきます
ここでも、2週間にわたって味付けの試行錯誤をしました。
そしていよいよアウトプットデーの前週、私とAくんでいっしょに味見をしました。
納得のいく味に仕上がり、二人で思わずハイタッチをしていました。
1か月近く取り組み続けてきたスープもついに完成です。
これが、私が出会ったAくんにとっての「!」な瞬間です。
これまでAくんが自分で考え、試して分析し、また試す。
そうして追求してきた味です。
最後まで妥協せずに作ったからこそ、納得の味に仕上がったときには私もいっしょに達成感を感じていました。
味玉とチャーシューも自分で作りました!
達成感から自己効力感へ
彼の今回の「!」な瞬間は、納得のいく味になるまで妥協せずに作り上げ、達成感を感じた瞬間です。
さらに、Aくんはこのラーメンを他の子にも試食してもらいました。
どんどん進化していくその味に、周りの子からも
「まじでおいしいんだけど!」
「家でも食べたい!」
と嬉しい反応が返ってきます。
自分が納得しているものが人にも評価されたとき、それは確かな自信になり、積み重なって自己効力感へつながっていきます。
自己効力感とは「自分にもできそう!」と思える感覚のことです。
自己効力感は、勉強でもそれ以外でも、挑戦を後押しする大事な感覚であり、
CAN!Pラボでは、この自己効力感を育んでいくことも大事にしています。
おわりに
今回は究極のラーメンプロジェクトのストーリーをお伝えしました。
試行錯誤の末に納得のいくものを作り上げられた経験が、彼の自己効力感を一つ高めることができたのではないかと思います。
CAN!Pラボに通っている子どもたちには、一人ひとりにちがったストーリーがあります。
そのストーリーの中で、たくさんの「!」な瞬間が生まれるよう、子どもたちといっしょにプロジェクトに取り組んでいきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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