調べたくなる、考えたくなる

こんにちは! CAN!Pスタッフの長﨑です。

今月のテーマ学習は「水」がテーマです。「私たちが使っている水はどこからやってきてどこへ向かうのだろう」という問いを中心に置きながら、学習をしています。

その中で、「子どもたちが学びを自分のものにしているな」と感じたことがあったのでご紹介します!

温度を測ってみよう!

「私たちが使っている水」について考える前に、そもそも水ってどんな特徴があるのだろうということについて学習していました。

その際に、氷水を見せながら「水は何度で凍ると思う?」と聞いてみたところ、「マイナス10度!」など、いろいろな予想が飛び出しました。

そこで実際に温度計を出して図ってみると、意外とマイナスまではいかないことがわかりました。実は0度で凍るということを話すと、子どもたちも納得。

面白かったのは、ここからです。

「でも、実際0度とか10度とか言ってるけど、それってどれくらい冷たいんだろうね?身の回りの物の温度をいろいろ測ってみよう!」

そう伝えて、温度計を一人に一本渡してみると、子どもたちは思い思いに温度を測り始めました。冷蔵庫の中を測ってみたり、エアコンの吹き出し口の温度を測ってみたり。「リモコンに書いてある温度と本当に一緒だ!」と伝えてくれました。

間違いなく子どもたちが知的好奇心で動いていた瞬間でした。

川はどちらへ流れてる?

「実際に水はどこから来ているのだろう?」

ということを調べるために、川をたどっていた時にも子どもたちが頭を働かせていた場面に出会いました。

みなさんは、この川がどちらに向かって流れていると思いますか?

実際私たちが訪れて直接見たときは、写真の下から上へ流れているように見えました。そのため、流れにそって進んでいったのですが、たどり着いたのがこの場所です。

これを見れば川が右から左へと流れているのは一目瞭然ですよね。

しかし、なんとそれは、先ほどの写真の川の流れとは逆の向きだったのです。私も子どもたちもびっくりです。

みんなで考えました。

「途中で流れる向きが変わるのか?」

「いや、そんなはずはない!」

「どうすればどちらの向きに流れているか確かめられるだろう?」

「はっぱを流してみたらいいんじゃない!?」

そうして、みんなではっぱを流してみることに。

すると、1枚目の写真のところでは、波の向きと反対側にはっぱが流れていったことから、実は見た目とは逆向きに水が流れていたことが判明。

私も子どもたちも、見た目とは裏腹な水の流れに「!」な体験となりました。

調べたくなる、考えたくなる

今回のような、

「身の回りのものは何度なんだろう?」

「川はどちら向きにながれているのだろう?」

といった問いが湧いてきたとき、子どもたちは自ら調べたり、考えたりします。

こういった「調べたくなる」「考えたくなる」瞬間というのは、言い換えれば「感性を働かせ、面白がっている」瞬間と言えるのではないでしょうか?

身の回りにある当たり前のようなことでも、ちょっと注意を向けてみる。

冷蔵庫の中って何度なのかな?

川はどっちむきに流れているのかな?

そして、実際に測ってみる、試してみる。

この積み重ねによって生まれるのが「探究」であり、CAN!Pスクールの育てたい子ども像の一つである「熱中する探究者」へとなっていくのではないでしょうか。

おわりに

CAN!Pスクールのテーマ学習では、今回のような子どもたちが「調べたくなる」・「考えたくなる」ような学習を目指しています。

今回の例のように子どもたちが生き生きとする瞬間もあれば、まだまだ学習が自分事になっていない瞬間も多々あります。

そのため、どのようにすれば子どもたちが「調べたくなる」「学びたくなる」ように教材との「出会い方」を作れるのか、日々試行錯誤しています。

これからも「水」についてのテーマ学習は続きますので、また改めてその様子もお伝えしたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!