こんにちは! CAN!Pの長﨑です!
今日はCAN!Pラボの核である「探究」と照らし合わせながら、子どもたちの様子をお伝えします!!
改めて”探究”とは?
CAN!Pラボは「熱中する探究者」を育てる学びの場です。
この”探究”とは、奥が深い言葉です。
一言では言い表しきれませんが、 ひとまず自分たちは”探究”をこのようにとらえています。

低学年の子が通うCAN!Pラボジュニアでは、”探”索に重きをおいて、「取り組みたいこと」の幅を広げようとしています。
そして、高学年の子が通うCAN!Pラボでは、研”究”に特化して、気になることを深めていけるようにしています。
とはいえ、これは
「低学年で”探”索が完了したら、高学年で研”究”に移行する」
ということではありません。
低学年で研”究”に飛び込む場合もあれば、高学年で”探”索をじっくりすることもあります。
同じ1人の子の場合でも、
この前まで研”究”で自分の好きなことを追求していたのに、最近また”探”索に戻っていろんなことに手を出している。
研”究”の途中だけど、いったん”探”索にもどって、また時間をおいてから研”究”にもどる。
といったこともあります。
その時々で柔軟に移動していくイメージです。
レモネードプロジェクトを探究でとらえる
以前にも書いたレモネードプロジェクトは、まさに研”究”でした。
これを、マイプロサイクルに照らし合わせてみます。

1.テーマを決める
「レモネードを作る」に決定!
2.リサーチ
レシピを調べる。
3.プラン
買い物リストの作成。
4.つくる、ためす
実際に作ってみる
5.ふりかえり
「美味しくできてうれしかった!」
6.レポート
気持ちや気づきをシートに書く


そして、この「おいしくできた!」という感覚を起点に、
「レモネードをいろんな人に飲んでもらいたい!」
「お金をもらって、次の材料費にしたい!」
という思いで2サイクル目へ突入しました。
1.テーマを決める
「レモネードをいろんな人に飲んでもらおう!」に決定
2.リサーチ
レモネードを販売するためにしなければならないことは何か調べる。
3.プラン
やることリストを作成。
4.つくる、ためす
レモネードをもっとおいしくするための実験
チラシ作り
まずは無料でレモネードを配り、アンケートをとる。
5.ふりかえり
多くの人に美味しいと言ってもらえた!
6.レポート
気持ちや気づきをシートに書く。


このように見ると、レモネードプロジェクトでは順調にマイプロサイクルが回り、深まってきています。
まさに研”究”です。
きっかけは
庭にあったレモン
しかし、実は、二人がこのプロジェクトを始めたのは、レモンが好きだったからではありません。
きっかけは、CAN!Pラボの庭の木にレモンがなっていたことでした。
CAN!Pラボに来ている子どもたちは、よく庭をうろうろしたり、部屋の中に置いてあるもので遊んだりしています。
この姿は、一見、意味のないことをしているようですが、実はこれも”探”索の一つになっていることがあります。
レモネードプロジェクトの二人も同様に、CAN!Pラボの庭で過ごしていた時に、ふとレモンを見つけたことで、レモネード作りへと発展していきました。
彼らレモネードプロジェクトの裏には、様々な”探”索がありました。

廃材で遊んでみる

部屋にあった試験管で実験してみる

川で生き物を探してみる
これらの”探”索のうち、どれが研”究”へと発展するかは分かりません。
しかし、”探”索の積み重ねが、研”究”の最初の種であることは間違いありません。
”探” 索と研 ”究”が
自分の軸に
レモネードプロジェクトの例からも、
“探”索が積み重なって研”究”へと発展していくことが見えたかと思います。
では、これらを合わせた”探究”の先には何があるのでしょうか。
いろいろなよさがありますが、あえて言うなら
「自分はどんなときにワクワクするのか」が分かってくることだと考えています。
私の周りには
「自分のやりたいことがわからない」
「なんとなく就職した」
という人が何人もいます。
特に受験前の人や就職活動中の学生に多い気がしています。
そんな社会の中で
「自分はこれが好きだ」
「自分はこんなときに楽しさを感じられるんだ」と
自覚していることは、キャリアを決めていく上で強みになります。

CAN!Pのビジョン
そのため、小学生が通うCAN!Pラボでは
①“探”索
たっぷり”探”索する。
「気になる」「やってみたい」を見つける。
②研”究”
マイプロサイクルを回しながら深めていく。
自分がどんなときにワクワクするのかを明らかにしていく。
を積み重ねていきたいと考えています。
終わりに
現在、CAN!Pラボでは、次のマイプロジェクトが始まっています。
いきなり研”究”に飛び込めている子もいれば、まずはたっぷり”探”索している子もいます。
今後の子どもたちがどのように広げ、深めていくのかが楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました!