おはこんばんにちは。福岡市城南区にある探究学習スクール「CAN!Pラボ」のゆうたろうです。子どもたちの「やりたい!」を実現させる塾をやっています。
今回のテーマは「探究でみつかる自分」というテーマでブログを書きます。
最後まで読んでくださると今後の励みになります。
それでは、どうぞ!
まず、「探究」って?
はじめに書いたこの「探究」
聞きなれない言葉ですが、平たく言うと
「自分で問いをたてて、自分なりの答えを探す」
といった学習形式のことを指します。
なんとなく、分かるような気もするんだけど…じゃあそんな「探究」をすればどんないいことがあるの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から申し上げると
探究でより「自分を知る」
ことができるのです。
むむむ…ますますよくわからん…となった方へ。ありがとうございます。
ここからは、具体的な事例を紹介しますね!
「自分を知る」って?
ここではCAN!Pラボでやっている「マイプロ(個人プロジェクト)」の事例を2つご紹介します。
「マイプロ」とはCAN!Pラボの資源(工作室の道具、キッチンの材料、必要経費など)を活用して自分の「やりたい!」あるいは「なんとなくやってみたい!」という活動をプロジェクト形式で進めます。
まず1人目のこの子

今回のマイプロでは木材をつかってカレンダーを作りました。
カレンダーを完成させると、次は「木材で箱をつくってみたい!」と言い、早速作業に取り掛かっています。帰りがけの「え~、もうちょっとしたかった」から熱中度が想像できます。
実は「正直、やりたいことなんてわからない」といっていた彼女です。
本人自身も「自分はやりたいことがはっきりしない」と言っていました。
ではなぜ、ここまで熱中して取り組むことができたのかというと
「人からテーマを与えてもらったことがきっかけで、カレンダーを作っているうちに、次のアイデアがうかんできた」とのことです。
いきなり0からスタートすることは難しい。
だけど、何か一つ課題やテーマを見つけることができれば、自分はドンドン熱中して動いていけるんだ!という「自分」を知ったのです。
2人目はこの子です。

「家を作るんだ!」と言ってプロジェクトを決め、とにかく作りまくるこの子です。こちらの写真は、実際に作ってみると「あ、、窓がない…」と気づき、途中から穴をあけ、サイズをはかり、固定できる方法を考えている様子です。
テーマを自分で決めることができる彼です。
いろんなことに興味がわく分、他のことも気になって仕方がないのです。
というのも、ほかの子が「川へ生き物探しに行く」と言ったとき
「いいなぁ」「僕もいきたいなぁ」と言っていました。
自分で決めたプロジェクトがありながらも、横道にそれたくなる気持ちは誰しもあるものです。この子は「とりあえずやってみるかぁ」と言って、自分のプロジェクトの続きをしぶしぶ始めたのでした。
いざやってみると、集中して取り組んでいました。
そんな経験から彼は
「ほかのことがきになっちゃうこと」
「とはいえ目の前のやることは、とりあえず始めてみるとだんだんと集中してくる」
という「自分」を知ったのです。
CAN!Pラボにある道具や材料などの、今ここにある資源を使いながらプロジェクトを進めます。
スタッフや子どもたちと一緒になってあーだこーだ対話しているうちに
「自分ってこんなところあるよなぁ」という特徴に気がついていくのです。
これがざっくりにはなりますが
「探究」で「自分を知る」ということだとお伝えしたいです。
3人目の事例
もう一人の事例も紹介します。
3人目はこの子です。

納豆ご飯の上にのっかっているのは「ネギ塩」です。
ネギが大好きなこの子は、いかにどんな食材にも合う「ネギ塩」を作るためにはどうしたらいいのか探究中です。
うどん屋に行けばネギを食べにいっているんじゃないかと山盛りにするほどのネギ好きです。ほかのCAN!Pラボの子たちが料理プロジェクトをしているのを見て、自分もやりたくなってはじめてみたのでした。
はい、3人目は私ゆうたろうの探究テーマです。
ネギにもいろんなみじん切りの仕方、温度調節があるみたいです。やってみると味や風味、食感が変わってくるのがめちゃくちゃおもしろいです。
子どもたちがやっているのに、自分は何をしようか、、と考えていたときに「なんとなーく」舞い降りてきたのがこの「ネギ塩」でした。
現段階では
「ネギが好きだということ(あたりまえ)」
「おいしいものを作るための情報集めと試行錯誤が好きだということ」
という「自分」を知ることができています。
大人も探究
もともと高校教員だった私です。
生徒に「挑戦しなさい!めっちゃいいから!」と言っていました。
そう言っておきながら、もっと「学校の外の教育を知りたい」のに「挑戦できていない自分」に嫌気がさして、このCAN!Pにとびこみました。
子どもたちにメッセージを伝えたいなら、まずは自分がそれを体現できているのか。
そんな気持ちを大切にしていたからこその行動だと思っています。
ただ、ふりかえってみれば「挑戦」とは「転職」に限らず、新しいことにチャレンジしたり、やりきってみたりするならなんでもいいなと考えています。
その点、探究はテーマが自由(その分決める難しさはありますが)な分、誰でもとりかかりやすいなと思っています。
・身近にある好きなもの
・歩きながら思いついたこと
・人とのかかわり方
・やりたいと思っていたけど、やってこなかったこと
子どもたちに「探究」ってこんなものだよ。と教えるためにはまずは自分が。
はじめはそんな意識でいましたが、純粋にこの「探究」を楽しんでいる自分がいます。
自分が教えることよりも、子どもたちから教わることの方が多いからです。
CAN!Pラボに来ると、大人や子どもといった垣根を越えて、一緒になって探究する場になっているなぁと感じています。
そしてこの「探究」のさきにある「自分とはなにか」に一歩でも近づけると良いなと思っています!
まだまだまだ、探究の旅は続きます。
今後のCAN!Pラボの活動と私のネギ塩の成果をお楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。