こんにちは、平田です。
きりんアフタースクールの高学年の子どもたちは、「自己調整学習」というやり方で、取り組む内容(どの教科か、どの単元か、どんな教材かなど)をスタッフと相談した上で、自分で決めて進めています。
今回は、漢字検定合格を目標に学習するA君といっしょに学習計画を立てたときの様子をお伝えしたいと思います。
目標を決める
以前のブログで、漢字検定合格に向けて学習していたA君が試験を終えて、学習の振り返りをした様子をお伝えしました。
先日、そのA君と一緒に次の目標を決め、それに向けて学習計画を立てました。
実は、A君の次の目標はかなり前から決まっていて、漢字検定6級に合格することです。
前回は漢字検定7級を受けたので、次は6級を受けるというようにレベル上げていっています。
まず、計画シートに「目標:漢字検定6級に合格する。」と書きました。
ここで、わたしからA君に質問。
わたし「漢字の勉強の中でも、特に意識して取り組みたい問題はある?」
A君は、漢字検定の過去問を見ながら、前に勉強していた時のことを振り返っていました。
そして、
A君「部首が分からない漢字があるかも。対義語、類義語とかも。音読み・訓読みも前の勉強のときに間違えたことある。」
とおしえてくれました。
A君から出てきた特に意識して取り組みたいことも、目標の欄に書くことにしました。
前回の振り返りを活かして計画を立てる
次に、約2ヵ月間の学習計画を立てていきます。
ここでは、前回の振り返りを活かして計画を立てていきました。
A君が書いた振り返りの中にあった課題は次の2つでした。
- 学習計画を立てるときに、テキストのページの問題量を確認せずに、ページ数を決めたから、問題量に偏りがあった。
- 過去問題は、2ヵ月の学習の最初と最後、両方やる方がよいと思った。
これを読んで、A君は、まず学習計画表の初めと終わりに過去問を入れました。
次に、テキストを開いて、問題量や問題の種類を見ながら、1日にやるページ数を考えて、計画を立てていきました。
同じ漢字検定に向けた学習計画でも、前回立てたものと今回立てたものでは、違う学習計画になりました。
次の写真を比べてみてください。
「前回」立てた学習計画
↓↓↓
「今回」立てた学習計画
↓↓↓
2つを比べて見てみると、前回の課題を改善して、今回の計画がレベルアップしているのが分かります!
前回の課題を活かして計画を立てると、どんないいことがあるの?
①勉強がスムーズに進む
前にどこが難しかったかがわかるので、次はその部分をしっかり準備できて、時間を無駄にしないで学習できる。
②課題を解決する力がアップする
振り返りと改善を繰り返すことで、困ったときにどうすればいいか考える習慣がついて、他のことにも応用できるようになる。
③自分で学びをコントロールできるようになる
自分で「次はこうしよう!」と考えて行動できるようになるので、先生や親に頼らなくてもできることが増える。
学習計画を立てるという作業ですが、その力が、漢字に向けてだけでなく他のことにも応用して使えるようになってほしいと思っています。
また、この力は大人になっても役に立つ力です。
生涯役立つ力をつけることを目指して、学習をいっしょにしています。
おわりに
きりんアフタースクールでは、では、自立した学習者を育てる場を日々試行錯誤しながらつくっています。
ここでいっしょに学習した経験が自立して学ぶ姿勢につながり、学び続ける人になるための土台となってくれれば嬉しいです。
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