うどん作りを楽しむ・熱中する

こんにちは、平田です。
夏休みもあっという間に後半ですね。

夏休みのきりんアフタースクールでは、朝からいろいろな施設や川・山などに出かけて行くイベントや、室内で工作をするイベントを行っており、子ども達はさまざまな体験をしています。

今回は、うどん作りのイベントで見られた、子ども達が作ることを楽しむ様子・うどん作りに熱中する様子をお伝えしたいと思います。

うどん作り

うどんは、伝統的な製法で作っていくことが特徴です。
この日、手打ちうどんを次の手順で作っていきました。

①強力粉、薄力粉を合わせ、塩水を少しずつ入れながらこねる。
②こねた生地を踏む。
③棒を使って、生地を食べやすい厚さに伸ばす。
④生地をたたみ、好みの太さに麺を切る。
⑤麺をゆでる。

4~5人のグループでうどんを作ります。
作り方の説明を聞くと、子ども達は合わせた粉を勢いよくこね始めました。

作ることを遊びのように楽しむ

各グループ、手順の①で、合わせた粉に塩水を少しずつ加えながらこねていきます。
子ども達は、粉をこねていく感触を楽しんでいるようでした。

少し時間が経ち、何度か塩水を加える作業が進んでくると、あるグループから楽しそうな声が聞こえてきました。
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10!(10秒数えてから)はい、塩水入れてー!」
ここで塩水係(グループの中でうまく塩水係の役割が決められていました!)が、こねている粉に少し塩水を加えます。
するとまた、
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10!はい、塩水入れてー!」
塩水係が塩水を加えます。

数を数えるかけ声がなんとも楽しそうです。
そして、同じグループの子たちも、数える声のリズムに乗って息を合わせて楽しそうにこねているのでした。

この作業ですが、大人が何げなくすると、ただ、塩水を加える、こねる、の繰り返しのつまらない作業になると思うのですが、子ども達の手にかかれば一瞬にして楽しい遊びに変わったのでした。
作ることを楽しむ子どもの才能ってすごいなあと感じた瞬間でした。

熱中して麺の形を追究する

子ども達は、手順②のこねた生地を踏む作業、③の棒を使って、生地を食べやすい厚さに伸ばす作業でも同様に、楽しみながら作っていきました。

手順④の生地をたたみ、好みの太さに麺を切る作業で、わたしは、再び子ども達の姿に目がとまりました。

最初に子ども達が切っていった麺は、太く短い麺でした。
しかし、わたし達が普段うどん屋さんで食べるうどんは、細く、長いうどんです。
子ども達も、お店のうどんと、自分達が切ったうどんの見た目の違いに気づいたようでした。

切って開く作業を繰り返していくうちに、うどん屋さんで食べるような細く、長い麺になるように、慎重に麺を切って、開いていきます。

グループの中では、切る役、麺を開いていく役に分業され、いつの間にかうどんの麺を作ることに熱中し、(麺を切ること、開くことに熱中して、会話も少なくなっています)麺の細さや長さといったおいしい麺の形を追究していました!

このように、うどん作りの作業を楽しみながら、そのうちどんどん集中して質を高めようとしていく姿は、
CAN!Pが目指す「熱中する探究者」の姿でした。

⑤の麺をゆでる作業を終え、どのグループも見事に手打ちうどんが完成しました。
どの子も「おいしい!」と言って笑顔でうどんをほおばっていました!

終わりに

うどん作りを通して、子ども達は自然と「作ることを遊びのように楽しむ」「熱中して細く長い麺を追究する」という体験をしていました。
そして、これらの体験は、子ども達にとって、自分達の手で何かを作り出す喜びを感じる体験にもなったように思います。
完成したうどんは、自分達の手で作ったものだからこそ、格別においしく感じたのではないでしょうか。

きりんアフタースクールでは、さまざまな「!」な体験を子ども達にお届けしています。
体験の中で、作ることの楽しさを感じたり、自分の好きなことに気づいたり、友だちと一緒に何かをすることの良さに気づいたり…。
何かしら子ども達にとって心に残るものを感じてくれていたらなあと思います。

夏休みのイベントは、まだまだ続きます。
これからも、子ども達に「!」な体験をお届けできる場を創っていきたいと思います。