できるようになりたい!をサポートする関わり

こんにちは、平田です。

きりんアフタースクールでは独自の国語・算数プリントを学習する時間を設けています。

今回は、九九のプリントや暗記を練習している子と一緒に学習したときに感じた「できるようになりたい!」という思いをサポートする関わりについてお伝えしたいと思います。

自分から九九の確認を始めたA君

2年生のA君は、九九のプリントや暗唱を繰り返し行いながら学習を進めています。
その日は7の段のプリントをしていました。
7の段の九九の問題がバラバラに出題されるプリントです。

A
君は7の段を覚えているか自信がなかったようで、プリントを始める前に、自ら九九の表を見て7の段を確認し始めました。
そして、わたしと一緒に何度か暗唱してからプリントの問題にとりかかりました。

わたしは、
A君には「7の段のプリントをクリアしたい!」という思いがあったからこそ、自ら九九を確認したり、暗唱したりしようと行動したのだと感じました。

そして何より、A君が目標をもって主体的に学習する
A君の姿がすごく素敵なのでした!

少しずつレベルを上げる

A君が7の段のプリントの表側をやってみると、7×4や7×6、7×8などいくつか時々間違えるものがありました。

そこでわたしは、A君が九九を覚えられるようにするために、裏面をやる前に再度7の段の暗唱をしようとA君に提案し、次のように少しずつレベルを上げながら練習していきました。

時々間違えるところがあるので、まずは7の段の表を見ながら言って確認します。3回言って確認しました。

次は、7の段の表を見ずにゆっくり言ってみます。ゆっくり3回言ってみました。
まだところどころ答えにつまるところがあるので、再度表を見て確認します。

そしてまた、7の段の表を見ずに言ってみました。今度は全部つまらずに言えました。
暗唱できたかさらに確かめるため、もう3回言ってみました。

完璧に言えたので、自信をもってプリントの裏面に取りかかりました。

丸つけをしてみると、今度は全問正解していました!
「やったー!」と、満面の笑顔になったA君でした。
(この笑顔を見られるのが最高にうれしい瞬間です!)

このように、一気に表を見ないで暗唱するという難しいことをするのではく、少しずつレベルを上げていくことで、できる”という自信をもてるように練習していきました。

繰り返しの練習に粘り強く関わる

7の段のプリントができたので、今度は、さらに、7の段を速く言えるように練習をします。
7の段を10秒以内で言えるように練習し、テストします。

A君は、ゆっくりだと7の段を言えますが、速く言おうとするとすらすら言えません。
さらに繰り返し練習することにしました。

すらすら答えが出てこないところがあるので、まだ時々答えにつまる7×6を意識しながら、タイムを計りながら一緒に練習しました。

九九の暗唱はどの子も練習しますが、一人でずっと練習するのはけっこうしんどいですよね。
わたしはできるだけ一緒に練習しているのを聞いたり、一緒にタイムを計ったりして、粘り強く関わるようにしています。

2年生は、おうちでも九九の練習をしている時期だと思いますが、家事をしながらでも聞いてあげると子どもの励みになるのではないでしょうか。

終わりに

今回は、九九を完璧に覚えたいという目標をもってがんばるA君の姿と、A君をサポートする関わりについてお伝えしました。

わたしは、きりんアフタースクールでの学習時間が、自分の目標をもって学習に取り組み、できるようになったときには、達成感や成長を感じられるような時間になればいいなと願っています。
A君が7の段を完璧にマスターし、達成感を感じてくれるといいなと思います。

これからも、子どもたちが達成感や成長を感じられるように、一人一人にしっかり関わりサポートしていきたいと思います。