こんにちは。原口です。
民間学童「きりんアフタースクール」では、子どもたちが自らの意志で考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!
きりんアフタースクールでは一人ひとりの学力に合わせたプリント学習を行なっています。
このプリント学習は基礎学力の養成はもちろんですが、学ぶ姿勢を身につけることも同時に大切にしています。

本来「学ぶ」ことは、知らなかったことが知れたり、できなかったことができたりと、楽しいものです。
ただ、子どもにとっては遊びに比べると、少し面倒くさいものになりがちだったりします。
そんなふうに学習に対して、「めんどくさいな〜」と感じている子だったとしても、学習時間内で「〇〇ができるようになった!」を1つでも感じることができれば、その瞬間は学びに対する「面白さ」を感じることができると考えています。
そして、子どもたちがここで学ぶたびに「面白い!」「自分にもできた!」と感じることが出来れば、学ぶことが遊ぶことのように面白がれたり、「自分はできる!」という自己効力感を育んだりすることが可能だと思っています。
ここで、実際に学ぶことを面白がるようになったAちゃんについて、紹介しようと思います。
「学ぶこと=楽しい」になった理由
ある日、3年生のAちゃんと学習の振り返りをしているとき、こんな言葉が出てきました。
「なんか勉強が面白くなってきた!」
最近のAちゃんの様子からすると納得の言葉でした。
でも、1年前の彼女はそんな言葉を自分が発するようになるなんて、思ってもみなかったことでしょう。
1年前のAちゃんは、学校の宿題をするにも学習をするにも「めんどくさい」と言いながら、かなりの時間をかけて学習に取り組む子でした。
できないわけではないけど、彼女の学習スイッチが入らないといった様子でした。
そんなAちゃんも徐々に学習に集中して取り組めるようになってきたとき、大きく変化するきっかけがありました。
それは、計算プリントの目標を立てたときに、目標達成するためにタイマーで時間を測ってみると自分で決め、実行したことでした。
Aちゃんは計算プリントが終わる度に、私のところまできて
Aちゃん「今日は〇分で出来た!」
私「昨日より30秒縮んだの?!何でそんなに縮めることができたんだろー?」
そんなやりとりを日々繰り返しているうちに、Aちゃんの集中力と自己効力感がどんどん上がっていることを感じるようになりました。
最終的には目標タイムに到達し、1ヶ月で計算プリントのタイムが約半分に縮んでいました。

Aちゃんがこのように変化をした理由はいくつかあると思っています。
①自分に合った目標設定ができた(例:1枚〇分で解く)
②自分に合った学習方法を見つけることが出来た(例:タイマーを使う)
③自分はできる!と思える瞬間があった(例:タイムが縮む→嬉しい!次もタイムを縮めたい!→タイムが縮む→…)
Aちゃんは日々の学習で自分に合った方法で練習を重ねるうちに、目標にどんどん近づいている自分を明確に捉えることができました。
そうすることで、自分の成長を感じ、「私はできる!」と自己効力感が上がり、学習そのものが面白くなっていったのだと感じています。
Aちゃんが目標を毎回確認し、達成するために全力で取り組み続けたからこそ見つけることができた「学ぶことの面白さ」でした。
さいごに
きりんアフタースクールでは、子どもたちが「主体的に」学習できるようになるにはどうすればいいのか?を日々模索しています。
教材は決まっていますが、その範囲内で「今日はどうやって取り組もう?」「これを出来るようになりたい!」と自分で決めるからこそ学ぶことが楽しくなり、自分で学習を進められるようになると考えています。
このように、子どもたちが主体的に学習に向かうことで、もっと学びたくなる環境づくりを、子どもたちのサポートの中で試行錯誤し続けていきたいと思います。
それでは、また。