プロジェクトチューニングを行いました!

こんにちは!CAN!Pスタッフの長﨑です!

この1週間、CAN!Pラボではプロジェクトチューニングを行いました!

今回はその様子についてお知らせします!

プロジェクトチューニングとは?

現在、高学年のCAN!Pラボでは、自分で自由にテーマを決めて取り組む「マイプロジェクト」に取り組んでいます。

9月の1週目からスタートし、2か月間かけて、それぞれのプロジェクトを進めます。

本当に紙が切れる短刀を作るプロジェクト!

テンセグリティ構造の工作プロジェクト!

出汁からスープも作っちゃう??

ラーメンプロジェクト!

その中で、ちょうど1か月が経ち、折り返し地点となった今週。

満を持して、プロジェクトチューニングを実施しました。

プロジェクトチューニングとは、子どもたち3~4人程度で集まり、お互いのプロジェクトに対してアイデアを伝えあう活動です。

今回は、以下のような流れで行いました。

①自分のプロジェクトの紹介(1分で簡潔に!)

②質問タイム(聞いた人たちが、わからないことを質問できる時間)

③アイデアタイム(聞いていた人たちだけでざっくばらんにアイデアを出す。)

これを一人ずつ行いました。

実施した意図としては、

・他者目線のアイデアをもらうことで、自分だけでは見えていなかった点に気づくことができる。

・他者のプロジェクトを知ることで、自分のアイデアを広げる。

といったところです。

実際の子どもたちの様子

いざ始めてみると、子どもたちはわいわいとアイデアを出し合っていました。

テンセグリティ構造で工作プロジェクトのチューニングの様子。

「何をこの上に載せようと思ってるの??」

「もしもっと大きいものを作るなら、軽くて丈夫な素材がいいんじゃない?」

「テンセグリティの仕組みもわかったらおもしろいな!」

オリジナル漫画づくりプロジェクトのチューニングの様子。

「このキャラクターはもともと白いの?それとも本当は色があるの?」

「カラーにしてみたらどう?」

「こんなコマ割りにしたらいいかも!」

チューニングが終わった後には、さっそくもらったアイデアを試している子もいました。

長くてきれないうどんをつくりたいんだけどうまくいかないのだと相談した子。

周りの子から

「もういっそ一本にして永遠に食べられるのにしたら面白そう!」

「もし自分なら、伸ばして丸めてを繰り返して作るよ!」

というアイデアをもらい、さっそく実行!

しかし、中には、話し合いにあまり身が入っていない子たちもいました。

あとから聞いてみると「早くプロジェクトを進めたかった」とのことです。

まだ十分にプロジェクトを進められていなかったり、今まさに進めている最中だったりする子は、話し合いではなくどんどん作業したいという気持ちが強かったのでしょう。

子どもたち一人一人にとって意味のある時間になるよう、実施の仕方やタイミングについては、まだまだ改善の余地がありそうです。

子どもたちが試行錯誤しているように、私たちスタッフも日々試行錯誤しながら、CAN!Pラボを運営しています。

何のためにプロジェクトチューニングをするのか。

では、子どもたちがプロジェクトを進められる時間を減らしてまで、なぜプロジェクトチューニングをするのか。

そこには私たちの「その子にとって大きな成功体験となるようなプロジェクトをやり遂げてほしい」という願いがあるからです。

その成功体験は、その人に自信をもたらします。

時には、

「自分なんて何もできない」

「自分の良いところなんてない」

といったネガティブな自己イメージが

「自分にも得意なことがあった!」

「自分ってちょっとすごいかも!?!?」

といったポジティブな自己イメージに変わることもあります。

そんな経験をしてほしいのです。

それほどの成功体験となるようなプロジェクトとするためには、自分の殻をすこしでもやぶる必要があります。

他人からのフィードバックやアイデアは、自分の殻を破るために重要な役割を果たすのです。

そのために、今回のマイプロジェクトではあえてプロジェクトチューニングを取り入れてみたのでした。

おわりに

今回は、CAN!Pラボで実施したプロジェクトチューニングの様子と、その意義についてお話しました。

改めて、私たちの願いは

「その子にとって大きな成功体験となるようなプロジェクトをやり遂げてほしい」

ということです。

あくまでも、プロジェクトチューニングはそこに近づくための手段です。

私たち自身も、これをかなえるための子どもたちとの関わりや仕組み・環境づくりについて模索しているところですので、引き続き探究していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!