こんにちは!
CAN!Pスタッフの長﨑です。
新しい年が始まって2週間ほど経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか?
私はのんびりお餅を食べながら(食べ続けながら)お正月を過ごし、元気とやる気をたっぷりチャージできました。
おかげで心機一転、いいスタートダッシュを切れています。
CAN!Pラボでも、3月の大アウトプットデーに向けて、子どもたちがマイプロジェクトのスタート地点に立っています。
今回はそんなスタートのタイミングで話題になる「ユニークであれ!」についてお話しします。
他人と同じプロジェクトはだめ?
今週のCAN!Pラボでは、これから3か月間取り組んでいくプロジェクトのテーマ決めをしています。
その中で、ある一人の子は、「醤油を一からつくる」プロジェクトにすると決め、さっそくiPadで調査を始めていました。
しかし、どうも浮かない様子のその子。
聞いてみると、
「本当は魚をさばきたかったけれど、他の子がやっているから違うことにした」
とのこと。
実は、他の子で一足早く「寿司づくりプロジェクト」に取り組み始めている子がおり、その子と内容が重なってはいけないと考えたようです。
他の子と違うことがやりたいという気持ちもあったでしょうし、何よりCAN!Pラボでは「ユニークであれ」といつも言い続けていたことも影響しているのでしょう。
彼の「重ならないようにする」のは、確かにユニークなのですが、一方で自分が本当にやりたいことを曲げてまで人と違うことに取り組まなければいけないのでしょうか?

掲示してあるラボの5か条
「ユニークであれ」
私たちが求めるユニークさ
もちろん、「ユニーク」という言葉の通り、私たちは「独自の」「特有の」プロジェクトに取り組んでほしいと思っています。
それは、今回のように「彼が魚をさばくなら、自分は他のことをにする」のももちろんOKです。
しかし、広く解釈するなら「ユニーク」とは、「その人だからこそ」「その人独自の」とも捉えられます。CAN!Pラボではこの広い解釈で「ユニーク」という言葉を使っています。
例えば、昨年の夏に取り組んでいた「樋井川の生き物」プロジェクト。
3人の子どもたちが、樋井川へ生き物探しに行き、捕まえた魚を水槽で育てました。一見、やっていることは同じように見えるのですが、細かく見ていくと、それぞれ異なるユニークなプロジェクトでした。


一人は、捕まえた魚をどのように育てればいいかが一番の関心事。
もう一人は、なるべくいろんな種類の生き物を探したい子。
もう一人は、どうすればうまく捕まえられるのかが気になっている。
このように、同じテーマに取り組んでいても、その中で一番関心を持っていることはそれぞれ異なります。これも「ユニーク」です。
また、そのプロジェクトの「本人にとっての意味」も異なります。
例えば、同じパスタづくりに取り組んでいる子たち。
パスタづくりが「自分にとっての挑戦」の子もいれば、「誰かを喜ばせる」ためにやっている子もいます。

このようにCAN!Pラボが求める「ユニーク」とは、やっている内容だけではなく、その中で何に関心を寄せているのか、自分にとってどんな意味のあるプロジェクトなのか、といった点でのユニークさも含んでいます。
自分が本当にやりたいことは、例え他の子とテーマが被っても、必ず「ユニーク」なはずです。
子どもたちにも、このように自分にとって大切なプロジェクト、すなわち「ユニーク」なプロジェクトに取り組んでほしいなと思っています。
ちなみに、初めに紹介した「他の子と重ならないように」という子。
その後スタッフとじっくり話した結果、「醤油づくり」に加えて「魚を美味しく食べる方法」プロジェクトも進めることになりました。
同じ「魚」というテーマの中にも、その子らしいユニークさが感じられるテーマです。
ユニークなプロジェクト
続々スタート!
今回の「醤油づくり&魚を美味しく食べる方法プロジェクト」の他にも、ユニークなプロジェクトが生まれてきています。
冒頭でも登場した「寿司づくりプロジェクト」や、

手づくりラジコンカープロジェクト!

その他にも、究極のから揚げプロジェクトや、役に立つものを作るプロジェクトなど、その子らしい「ユニーク」なプロジェクトが続々スタートしています。
ユニークなプロジェクトへ取り組むことは、子どもたちにとって、「自分は何を学びたいのか」、「どんな時に力が湧くのか」、「どのように生きていきたいのか」に気づくための原体験になります。
これからもユニークなプロジェクトにどんどん挑戦して、新たな自分を切り拓いていってほしいです。
おわりに
今回は、CAN!Pラボの5か条の一つである「ユニークであれ」についての私たちの考えをまとめました。
子どもたちのユニークなプロジェクトが次々とスタートを切っており、これからが楽しみです。
3月23日(日)には、子どもたちがプロジェクトの集大成を発表する「大アウトプットデー」を開催予定です。
ぜひ足を運んでいただき、一緒に子どもたちの歩みを見ていただけたらうれしいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。