こんにちは。原口です。
民間学童「きりんアフタースクール」では、子どもたちが自らの意志で考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています!
今日は、学習の進め方は一人ひとり違って当たり前、ということについてお話ししたいと思います。
あなたはどう感じた?
きりんアフタースクールでは学校の宿題とは別に、独自の国語と算数のプリントを使用した学習タイムを設けています。
算数は節目ごとにテストを行っており、このテストが終わると子どもたちに必ず「どうだった?」と感想を聞いています。
そして、その感想を受け取りつつ、こちらの感想も伝えながら、次の教材に進むか復習をするのかを子どもと一緒に決めていきます。
テストの感想は様々で、「まぁ、できたかな」「思ったより時間がかかったな、、、」「間違いが何個かあるかも」など、子どもたちはその時感じたことを言葉にしていきます。
ここで、子どもたちから出た感想と私が感じたことにギャップがある場合は、それを素直に伝え、次のステップをどうするか話し合います。
たとえば、
あまりテストの出来が良くなかったと思いながらもとにかく次に進みたい子
かなりいいペースでテストを解いていたけど納得できずに復習を選択する子
など、次のステップを選択するときに、その子の性格や学習に対するモチベーションが表れるのです。
具体的なエピソードでいうと、A君は割り算の筆算のテストを目標とする時間内で正確に解ききることができましたが、自分のスピードに納得しなかったようで、もう一度復習することを選びました。
その後、とにかくスピードを上げることを意識して復習を重ねた結果、2分もタイムを短縮し、誰にも負けないスピードを身につけました。
一方で、Bちゃんはとにかく次の教材に進みたい気持ちが強い子です。
新しい教材で、問題を解けるようになっていくその感覚や、レベルアップをどんどんしていく過程に面白さを感じているようで、それが学びの面白さに繋がっているようです。
大人としては、「こっちの方がいいと思うんだけどな」なんて気持ちが無いわけではありません。
ただ、自分がベストだと思う方法を子どもに押し付けたとしても、子どもの意志が伴っていない行動はただの「やらされ」になってしまい、学習が受動的かつ嫌なものであるというイメージを強化してしまうことになりかねません。
だからこそ、こちらの気持ちはしっかり伝えつつも、最終決定権は子どもにゆだねています。
子どもたちは自分で納得して選んだことには責任を持って取り組み、自分の力を存分に発揮するようになります。
自分で決めたことであれば、遠回りに見える選択でも結果的に習熟度が高まり、学びのスピードも速くなることが多いように感じます。
さいごに
何が言いたかったかというと、子どもによって、またその時の状況によって、捉え方や選択の仕方が異なることは当たり前なのです。
だからこそ、「こうした方がいい」と決めつけてしまうのではなく、子どもの意見を尊重しながら、一緒に決めていく姿勢が学習を前向きに取り組んでいくうえで大切だと感じています。
きりんアフタースクールでは、そんな学びの姿勢を子どもたちと共に築いていきたいと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また。