学年の垣根を越えた関りで輝く瞬間

こんにちは。原口です。

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自らの意志で考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています! 

本日はCAN!Pグループに所属する子どもたちとキャンプへ行って感じたことをお届けします。

今回のキャンプでは、きりんアフタースクール、CAN!P English、CAN!Pラボの3スクール合同で実施しました。

参加したのは、小学1~3年生の9人と小学5年生の3人。

5年生の3人は自分たちの遊びに没頭しつつも、低学年の子どもたちをフォローする姿が随所に見られました。

今回は、そんな高学年と低学年の関りにフォーカスして書いていこうと思います。

協働が相互理解を生む

キャンプでは2日間、仲間と生活を共にします。

友達とお風呂に入ったり、食事の準備をしたりと、子どもたちは宿泊イベントならではの経験を積む場となりました。

1日目の夕食の準備のことです。

テキパキと夕食の準備を進める2年生のAちゃんと、一緒におしゃべりを楽しみながらおにぎりを握る5年生のB君。

普段はあまり関わることのない2人ですが、この夕食作りでグッと仲を深めたようです。

2人で作ったおにぎりは大人気でした!

Aちゃんは大勢の中でしゃべることがあまり得意ではないのですが、B君はそんなAちゃんの側面を理解したようで、Aちゃんが困ってそうな場面では声をかけてフォローすることもありました。

Aちゃんはこのような関りを通して、B君のことを信頼し、Aちゃん自ら遊びに誘うほどの関係を構築していたのです。

2人で夕食作りに向かってお互いのことを理解しあったことや、B君がAちゃんのことを気にかけて声掛けをしたことが、Aちゃんの安心感に繋がったんたんだろうなぁと感じています。

生活を共にし、協働する場面が増えることで、お互いの見えなかった一面を知ることができ、新たな関係性が生まれる瞬間を目の当たりにしました。

生活を共にするキャンプの良さはこんなところにあるなぁと感じます。

5年生C君の頼もしい心配り

今回のキャンプでは、佐賀の川で思いっきり遊ぶ時間を設けていました。

子どもたちの様子を見ていると、5年生のC君と1年生のD君に目が留まりました。

D君は浮き輪に乗って川にプカプカ浮く遊びがお気に入りだったようです。

浮き輪が大好きなD君

ところが、D君を乗せた浮き輪が徐々に人がいないところへ流されようとしていました。

そんなとき、C君がD君の浮き輪をキャッチして浅瀬に戻してくれていたのです。

その後もC君はD君のことを気にかけ、D君を自分たちのところへ引き戻してくれていました。

普段は低学年と過ごす機会が少ない5年生のC君ですが、キャンプを通じて低学年への心配りやその場を引っ張ってくれる頼もしさを感じることが多くありました。

小さい滝がお気に入りの様子のC君

さいごに

子ともたちが他学年と交わりあうことで、いつも以上にそれぞれの良さが光る瞬間や新たな発見があるキャンプとなりました。

キャンプで共に過ごす時間が彼らの関係性を深め、知らず知らずのうちに何かを学びとっている貴重な体験になっていたらいいなぁと思います。

これからもCAN!Pが大事にしている「!」な体験を通じて、子ども一人ひとりの成長を見守っていきたいと思います。

長い夏休みもあっという間に半分が過ぎました。

残りの夏休みも子どもたちへ「!」な体験をお届けしていきます。

それでは、また。