こんにちは!ぴかりんです。
民間学童「CAN!Pアフタースクール」では、“子どもたちの主体性が輝く場”をめざして、日々スタッフみんなで試行錯誤しながら子どもたちと向き合っています。
今日は、子どもたちが毎日CAN!Pアフタースクールで営んでいる「遊び」について、研究の知見も交えながら、子どもたちにとっての「遊び」の重要性をお伝えしたいと思います。
遊びの減少が、もたらすものとは?
実は、ユニセフが行った調査のなかで、2018年から2022年の間に、多くの先進国で子どもたちの「生活満足度」が大きく低下していることが明らかになっています。
その原因として、スマートフォンやSNSが注目されることも多いのですが、実は“子どもたちの幸福度の低下”は、SNSが広がるより前―1990年代初頭からすでに始まっていました。
SNSはその傾向を後押ししたに過ぎず、根本原因ではないようです。
では、子どもたちの幸福度に長期的な影響を与えているものは何なのでしょうか?
心理学者ピーター・グレイ博士は、数十年の研究から
「大人の監督のない、自由な遊びや自発的な活動の減少」
を指摘しています。
子どもが “自分で決めて動く経験” が減ったことで、自己効力感や内的統制感(自分の行動で物事を動かせるという実感)が弱まり、心の健康に深く関わっているというのです。
また、データでも子どもの自立した行動の減少と若者の自殺率には強い相関関係があることが分かっています。
さらに、遊びの研究者ブライアン・サットン=スミス博士は、遊びが子どもの幸福と深くつながっていることを指摘しています。
例えば、木登りのような少し“ドキッとする遊び”は、子どもたちがリスクを判断し、自分で安全をつくり出す力を育み、不安やストレスに対する耐性を身につけると言われています。
こうして見ていくと、子どもにとって「遊び」はただの娯楽ではなく、心の成長に欠かせない営みであることがよく分かります。
家庭でできる3つの大切なこと
ユニセフは、家庭でも取り組めるポイントとして次の3つを挙げています。
- すべてのリスクを排除せず、子どもが自分で管理できる「適度なリスク」を経験させる
- 子ども自身が「何をするか」を選べる自由な時間を意図的につくる
- 子ども主導の遊びは、社会性や感情の成長に最も効果的だと理解する(遊びの価値を見直す)
ただ、これらを“家庭だけで”満たすことは、正直とても難しいのではないでしょうか。
友だちと関わる経験も家庭環境だけでは限界がありますし、共働き世帯が増えている中で平日に上記3つを意識することはなかなか厳しいことかと思います。
だからこそ、CAN!Pアフタースクールでは、
「遊びや子どもの主体性を本気で大切にする大人」と「子どもたちの主体性が発揮される環境」
の両輪を大切にしながら子どもたちの居場所を整えてきました。
子どもたちが「やってみたい!」と思った時に、一歩踏み出す勇気を支えたり、失敗しても再挑戦できる余白を持たせたり…。
そんな関わりの中で、子どもたちの心は遊びの中でたくましく育っていきます。
これからも、ご家庭も安心できる環境の中で、子どもたちがのびのびと成長できる場をつくり続けていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。
参考文献
Peter Gray, David F. Lancy, & David F. Bjorklund (2023). Decline in Independent Activity as a Cause of Decline in Children’s Mental Well-being: Summary of the Evidence.