車づくりプロジェクトと「やりぬく」

こんにちは!

CAN!Pスタッフの長﨑です。

この数か月間、CAN!Pラボスタッフの間で意識しているテーマの一つが「やりぬく」です。

大変なことや、難しいことでも果敢に挑戦し、最後までやりぬくことは、プロジェクトから、スポーツ・ピアノ・勉強に至るまで、様々なところで大切なことですよね。

では、子どもたちが難しいプロジェクトに直面したとき、どうしたら「やりぬく」ことができるのか。

そのポイントを、「車づくりプロジェクト」の中から探してみようと思います。

4か月にも及ぶプロジェクト

完成した車をイメージして…

彼が取り組んだのは、「車づくりプロジェクト」です。

このプロジェクトはなんと4か月にも及ぶプロジェクトです。

歴代でも最長のプロジェクトです。

ましてや、以前は「1日で完結するプロジェクト」しか挑戦しなかった彼にとって、4か月やり続けるというのはかなりの挑戦です。

きっかけは、以前CAN!Pラボでゴミ箱を作った際に、キャスターを取り付けたことでした。

「これなら、動くものも作れるんじゃないか?」

そんな思いから、自分が乗れる車を作るというプロジェクトが始まりました。

始めてみたものの、CAN!Pラボでも初めての取り組みである「車づくり」は、本人もスタッフも分からないことだらけでした。

手探りながら、いろいろと調べた結果、まずは簡易的なものから試作してみることに。

ゴーカートのような形のものからトロッコ型のものまで、いろいろなアイデアを出しました。その中で、彼はキックボード型を選び、実際に作ってみることに。

最初に書いたオリジナルの設計図

まずは材料の選定からです。

いっしょにホームセンターへ行き、

塩ビパイプを使うのか金属パイプを使うのか、

パイプとタイヤはどのようにつなぐのかなどを、

実物を見ながら考えました。

実際にホームセンターの店員さんにアドバイスもいただきました。

材料が用意できた後は、設計図通りに組み立てていきます。


大人の力も借りながら、

金属パイプを切ってつないで…

組み立てていく中で、彼は

「やってみたら思ったより簡単だね!楽しくなってきた!」

と話してくれました。

しかし、それもつかの間。パイプとタイヤをつなぐ工程では、

「わかんない!」

と言いながら投げだしそうになったときもありました。

しかし、忍耐強くいっしょに考え、取り付けることができました。

取り付けられた時の嬉しそうな表情

組み立てが完了しても、次の壁が立ちはだかります。

いざ乗ってみると体重に耐え切れず、接合部分が曲がってしまうというアクシデントが起こります。

そんな時は、車に詳しいCAN!Pのドライバーさんに協力頂いただき、教えていただきながら補強をしました。

紆余曲折を経て、ようやく自分が乗れるところまで出来上がりました。

思い描いていた理想が一つ形になり、彼も嬉しそうでした。

このころには、彼は口癖のように

「これ、ラボ史上一番難しいプロジェクトなんじゃないかな?」

と言うようになりました。

プロジェクトを始めるときには、

「正直、難しそう…」と思っていた彼が、

数々の壁を乗り越え、どうしてここまでやりぬくことができたのでしょうか?

その背景にあるポイントは何なのでしょうか?

大変でもやりぬくために

最後までやりぬくための鍵は本人が「できそう」だと思えることです。

彼の発言からもわかる通り、

「やってみたら思ってたより簡単!」

と言っていた時には、どんどん自分で取り組むし、

「わからない!」

と言っていた時には、あきらめかけています。

また、ゴールイメージ(設計図)や、必要な道具を使うスキルなども、「できそう」と思えるための要因になります。

このように、本人が「できそう」と思えることがまず必要です。

しかし、難しいことに挑戦している以上「できそうにない」と感じてしまう場面は必ず訪れます。

彼の場合、「タイヤとパイプの接続」や「体重に耐えられない」といったところが「できそうにない」と感じた場面でした。

そこで必要になってくるのが「大人の伴走」です。

伴走とは、「教える」だけでなく、

いっしょに考えたり、

いっしょに詳しい人に聞きににいったり、

いっしょに作業をしたりすることです。

伴走してくれる人がいることで、難しい場面でも

「いっしょならできそう」

と思えるようになります。

大人でも、誰かに伴走してもらうことで、あきらめずにやり抜けた経験があるという人もいるのではないでしょうか。

私自身、車の作り方は未知の領域だったため、他のスタッフや車に詳しいドライバーの方、近所の自転車屋さんなど、いろいろな人に伴走してもらっていました。

そのおかげで、「みんなといっしょなら彼を支えられそう」という感覚を持つことができました。

大人も子どもも、伴走してくれる人がいることで、「いっしょならできそう」と感じられて、最後までやり抜くことができるのではないでしょうか。

おわりに

今回は、「車づくりプロジェクト」に取り組む子の様子から、大変なことや難しいことでもやり抜くために必要なことを探してみました。

大切なポイントは、「できそう」と思えるために、伴走が必要だということです。

振り返ってみると、CAN!Pラボでは、もれなく全スタッフが、この「伴走」スタイルで子どもたちとかかわっています。

ぜひ、お子さんが何か難しいことに挑戦しようとしている時には、「伴走」をイメージして「いっしょに」取り組んであげてほしいですし、

もし「伴走」できる余裕がない時には、CAN!Pラボにお任せください。

子どもたちの目標に向けてじっくりと伴走させていただきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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