非日常で広がる体験

こんにちは。原口です。

民間学童きりんアフタースクールでは、子どもたちが自らの意志で考え、選択・決定できるよう、遊びや学びの場づくりを日々試行錯誤しています! 

今週から夏休みに入り、毎日楽しいイベントが盛りだくさんのきりんアフタースクールです。

夏休みは、外へ出かけていったり、じっくり時間をかけて制作をしたりと普段なかなかできないことを子どもたちは体験しています。

その非日常的な体験をしている子どもたちの様子を今回はお届けしたいと思います。

カナヘビの家を作る

先日、佐賀県の山の中にあるきりんランド(アスレチックやロッジがある施設)に行ったときのこと。

A君はそこで発見した“カナヘビ”のために家を作ることにしました。

最初は一人で家を作っていたA君。

そこへ「面白そうなことをしているなぁ」とB君とC君も集まってきました。

すると3年生のA君は、2年生のB君とC君に

Bはコケを持ってきてー!」
Cは石を集めてきてー!」

と声をかけ、A君はその集まってきた材料で趣向を凝らしてカナヘビの家をどんどん大きく、楽しい居場所にしていました。

熱中したわけ

3人それぞれがカナヘビの家を作ることを目標に長いこと熱中していましたが、この熱中を生み出した理由はいくつかありそうです。

・同じ目標をもつ仲間がいた
仲間がいると自分の力だけでは到達できないところまで進んでいく面白さがあります。

かなへびの家を作るという同じ目標のもと、3人それぞれのアイデアをどんどん実現していく場面に出会いました。

木を置いてみたり、その木の上にコケをのせてトンネルを作ったりとアイデアが次のアイデアを生む、そんな瞬間をいくつも目にしました。

拾ってきた木で橋を架けています!

・自由に使える材料が豊富にあった
コケやごつごつした石、大きな木の枝などなど、山ならではの材料が豊富にありました。

いつもは手に取ることはない材料に子どもたちはワクワクし、アイデアの幅もグンと広くなり、無限にある材料のおかげで「やりたい!」を叶えることができる環境があったようです。

コケと石をふんだんに使ってます!

・それぞれに役割があった
A君がB君とC君に役割を与えた瞬間、2人の材料集めのスピードが加速しました。

役割を与えられると「自分がやらないと!」といい意味での責任感が生まれます。

拾ってきた容器にコケを入れたり、Tシャツをまくってポケットにして石を沢山詰め込んだりと、試行錯誤しながらそれぞれの役割を極めていました。

青い服を着たC君が石を沢山運んできています!

今回の3人の熱中は、この場所、このメンバーだったからこそ生まれた熱中だったと感じています。

特に、普段目にしないような生き物や植物など子どもたちの遊びを広げるものが豊富にあったことが熱中を生む大きな要因だったのではないかと思います。

さいごに

実は、カナヘビの家を作っていた3人はいつも一緒に遊んでいるメンバーというわけではありません。

カナヘビの家にたまたま興味をもった3人が集まり、自然と遊びに熱中していったのです。 

夏休みはいつも登校している曜日とは異なる曜日にイベントに参加する子どもたちが多くなります。

たまたま同じイベントに参加して、同じ体験をすることで、今まで交流がなかったお友達と仲良くなったり、さらに仲が深まったりする様子は夏休みによく目にする光景です。

夏休みは始まったばかりです。

子どもたちはこの夏休みに、お友達との協働や初めての体験をたっぷり経験することでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

それでは、また。