「帰りの会」で見えた小さな変化

Hola! ぶいちゃんです。

CAN!Pアフタースクールでは、2週間前から「帰りの会」を始めました。

「帰りの会」は、子どもたちが「やりたい!」を実現し、「CAN!Pアフタースクールで過ごす時間を自分たちでおもしろくする」ための第一歩である、「話し合い」を練習をするために始めました。

(帰りの会について詳しくは、こちらのブログをご覧ください→「目と耳と心を向けて」)

遊びや自由時間が終わり、お迎えの時間になる少し前の10分程度で、
「その日の困った出来事」と「嬉しかったこと」を全員で共有しています。

特に「困ったこと」は、その問題に対してどうしていけばいいのか、みんなで考え「話し合う」場にしていきたいと思っています。

今回は、その帰りの会で印象的だった、ある子どもたちの姿を紹介します。

帰りの会の様子。はじめは大人が司会をしていましたが、 子どもたちが司会をする日も出てきました

帰りの会でのやり取り

帰りの会は始めたばかりの試みなので、

「自分のしていたことを中断してまで参加したくない」

「ほかの人の話に興味がない」

といった気持ちの子もいます。

先日の帰りの会でも、ある1年生が本に夢中で区切りをつけられず、ほかの子が話していても読み続けていました。

私は「目と耳と心を向けてほしい」と声をかけましたが、その子は聞く耳を持たず、本を閉じることはありませんでした。

その後、帰りの会では「園庭でのボールの扱いについての困りごと」という題で、みんなでどうしたらよいかアイデアを出し合う時間になりました。

みんなが真剣に考え始めた時、ある3年生が本を読み続けている1年生に対して

「今みんなで話してるから、本はやめよう」

と声をかけたのです。

その言葉を受けて、1年生はすっと本を閉じ、反発することなく帰りの会に加わりました。

「みんなでつくる」意識の芽生え

この一瞬のやり取りの中で、私は子どもたちの中に少しずつ「みんなでCAN!Pアフタースクールをつくっていく」という気持ちが芽生え始めているのではないかと思いました。

CAN!Pアフタースクールは、「自分のやりたいことができる」場所であると同時に、集団の中で過ごすからこそ大切にしたい「相手をリスペクトする」気持ちや態度も醸成していきたいと考えています。

「帰りの会」を通じて、「人の話を聞く=相手をリスペクトする」ことを大切にしてほしいと繰り返し伝えてきました。

それが少しずつ、子どもたちの行動に現れ始めているように感じます。

帰りの会で提示している3つのルール

子ども同士の言葉は、まっすぐ届く

帰りの会で、3年生の言葉が1年生に響いたように、「大人よりも、子どもたち同士のやり取りのほうが伝わりやすい」ことはよくあります。

大人が伝えると(そういう意図はなくても)指示や注意に聞こえ「やらされ感」を感じてしまいがちですが、子ども同士だと同じ立場の人から受け取るメッセージになり、「自分ごと」として捉えやすくなるのではないかと思います。

例えば、CAN!Pアフタースクールの部屋には、レゴブロックの使い方やiPadの使い方について、子どもたち自身が書いたルールとお知らせが貼ってあります。

そうした掲示には、子どもたちがよく目を留めています。

レゴを遊ぶ時のルールを読んでいます

大人がすべてを仕切るのではなく、子どもたち同士で学びあったり、コミュニケーションをとることで、CAN!Pアフタースクールをみんなでつくっていきたいです。

自分たちでおもしろくする

帰りの会は、まだまだ始めたばかりです。

スタッフ間でも、「昨日のここがよかった」「ここが改善できそう」と、日々改善を続けています。

子どもたちが、CAN!Pアフタースクールでの毎日を「自分たちでおもしろく」できるように、大人も子どもも一緒に考え、つくっていきたいと思います。

それでは、Hasta Pronto~!