“できるようになりたい”を続ける力

こんにちは、平田です。

CAN!Pスタディでは、子どもたちが自分で立てた目標を意識しながら、どうすればできるようになるかを考えて学びを進めています。

今回は、4年生のAちゃんの学びの様子から、「目標をもって取り組む力」についてお伝えしたいと思います。

Aちゃんの今月の目標

Aちゃんは今、算数で「面積」の学習に取り組んでいます。

今月の目標を考えるときは、わたしもいっしょに話しながら決めました。

面積の学習では、ただ計算できるようになるだけでなく、どうやって求めたのかを式や言葉で説明できることが大切なポイントになります。

そこでAちゃんと話し合いながら、

「面積の求め方を自分の言葉で説明できるようになること」

を目標にすることにしました。

Aちゃんが立てた今月の目標は

「算数のテストで100点を取る。複雑な形の面積を求める問題で、求め方をみえちゃんに説明できるようになる。」

です。

とても具体的で、自分の学び方を意識した目標になりました。

振り返りに見える成長

学習の振り返りを読むと、Aちゃんの気持ちの変化と成長の過程がよく伝わってきます。

■最初の週:

「面積の問題が、みえちゃんといっしょにだけど、できた。難しいけどがんばりたい。」

■次の週:

「複雑な形の面積を求める問題が、一人でできた。説明もできた。」

■その次の週:

「複雑な形の面積を求める問題が、できるようになった。」

Aちゃんは、「難しい」から「できた!」へと少しずつ前進しながら、自分の力で学びを深めていきました。

“みえちゃんといっしょにが、一人でできたになった変化の中に、成長が感じられます。

さらに、Aちゃんはいろいろな練習問題に取り組む中で、「a(アール)やha(ヘクタール)(大きな面積の単位です)がわからないんだよね」とつぶやいていました。

そこで、テストで100点を目指すという目標に向けて、次回はその単位の練習問題にも取り組むことにしました。

こうして、自分の課題を見つけ、次の行動につなげていく姿も見られました。

Aちゃんの中で、学びがやらなければいけないことから、できるようになりたいことへと変わってきているように感じます。

スタディで大切にしていること

CAN!Pスタディでは、自分で今月の目標を立て、毎回学習の終わりに「今日できたこと」「次にやりたいこと」を振り返ります。

こうした習慣は、
・「今の自分はここができてきた」と気づく力
・がんばってきたことを振り返って次につなげる力
・「できた!」とうれしく思える気持ち
を育てていきます。

目標を立てて振り返ることは、結果だけでなく、「できるようになるまでの道のり」を見つめるきっかけにもなっています。

Aちゃんのように、目標をもって学ぶことで、努力の過程そのものを大切にできるようになっていきます。

おわりに

Aちゃんの姿から感じるのは、「できるようになりたい」という気持ちが、学びを続ける力に変わっていくということです。

CAN!Pスタディでは、子どもたち一人ひとりのできるようになりたいを応援しながら、小さな達成を積み重ねていくサポートをしています。

これからも、子どもたちが「できた!」という実感を重ね、自分の力を信じて学びに向かえるようにしていきたいと思います。