みんなで考える飴問題

Hola! ぶいちゃんです!

民間学童「CAN!Pアフタースクール」では、約2ヶ月前から「帰りの会」を実施しています。

帰りの会は、1日のおわりに「困ったこと」と「嬉しかったこと」を共有する場です。「困りごとをみんなで考え、CAN!Pアフタースクールをよりよくしたい」「いろんな人と話し合う中で、ゆるやかなつながりを生み出したい」という想いが込められています。

最近この帰りの会で、私たちが大切にしている考えである「みんなでつくる」が、形になる出来事が増えてきました。
「困りごと」に対して子どもたちが主体的に参加する姿が増え、「みんなでルールや文化をつくる」機会が増えてきたんです。

そのきっかけとなった、ある日の帰りの会について書きたいと思います。

ある日の「飴問題」

帰りの会では、「話し合いを楽しい場にしたい」という想いから、参加した子に飴を一つ提供しています。

しかしある日、飴だけもらってあとはどこかへ遊びに行ってしまう子や、その場にいても、本を読んで耳を傾けていない子が飴をもらっている、という状況が発生し、私はすごくモヤモヤしました。

「ずるい!ちゃんと参加している人もいるのに!」

「注意をすることはできるけど、できれば子どもたち同士で声を掛け合ってほしい。どう声掛けしたらいいだろう」

これまでの私なら、いったんその問題を持ち帰り、スタッフ間で話し合って「飴の提供を廃止する」といった大人の結論を子どもに伝えていたかもしれません。

しかし、それではCAN!Pアフタースクールで私たちが大切にしたい想いである「みんなでつくる」に反する気がしました。

「このモヤモヤ、いっしょに解決したい!」

そこで、今回初めて「スタッフ(ぶいちゃん)の困ったこと」として、帰りの会で投げかけてみました。

「ぶいちゃんは、飴だけもらって帰りの会に参加しないのは違うと思うんだけど、みんなはどう思う?」

すると、それまでこの状況を特に気にしていなかった子どもたちが、「困りごと」として提案された途端、顔を向けあい、真剣に話し始めたのです。

  • 「それはずるいと思う。」
  • 「ちゃんと会議に参加した人だけが飴をもらえる仕組みにしたらいいんじゃない?」
  • 「本棚が真横にあったり、気が散る環境で会議をするのがダメなんだと思う。誘惑が少ない2階で帰りの会をするのはどう?」
  • 「●●くん、こっちに戻っておいで。飴だけ持っていくのはずるいと思うよ」

この話し合いはなんと15分ほど続きました。
一つの議題に対して、これほど多様で建設的な意見が出て、子どもたちが輪になって主体的に参加する姿はこれまで見ることはなかったので、正直驚きました。

活発な議論の結果、最終的に「帰りの会の時は、本やおもちゃなどの誘惑が少ない場所で行う」「帰りの会の最後に飴を配る」というルールがつくられました。

現在このルールを運用中で、今のところうまく機能しています。

子ども扱いせず、「一人の人間」として関わる

それまでの私は、どこかで「大人が話した方が早く解決する」「子どもたちが議論するのはまだ難しい」と、「子どもを子ども扱い」していたかもしれません。

しかし、今回の出来事で、『子どもたちはどの学年でも、子ども扱いせずに「一人の人間」としてしっかり向き合えば、自分の意見を伝え、人の話を聞くことができる』という当たり前の事実に気づかされました。

そして、「困り事や決め事を、もっと子どもたちと話し合いたい」と強く思うようになりました。

大切なのは、みんなでつくる「プロセス」

大人が決めた結果だけを伝えられると、子どもたちはどうしても受け身になります。

しかし、今回「モヤモヤしていることや困っていること」を共有し、子どもたちを「一人の人間」として巻き込み、一緒に悩み考えたことで変化が起こりました。

課題を共有し、具体的な解決策として実行に移されたことで、話し合いに参加した子どもたちは「意見を出せば、困りごとが解決する」という成功体験を実感してくれたとおもいます。

その結果、以前よりも集団にかかわる「困りごと」を議題としてあげてくれる数が増え、話し合いの密度も高まってきています。

このプロセスこそが、子どもたちに困りごとを「自分ごと」として捉えさせ、主体的に課題を提案し、「みんなでつくる」という意識を定着させる重要な鍵だと教えてくれました。

今回の話し合いは、「みんなでつくる」CAN!Pアフタースクールの一つの形がくっきり見えた、成長の瞬間だと捉えています。

これからも子どもたちの可能性を信じ、日々の遊びや帰りの会を通して、子どもたちの主体性が輝くCAN!Pアフタースクールを「みんなで」つくりあげていきます。

それでは、Hasta Pronto~!