こんにちは!ぴかりんです!
民間学童「CAN!Pアフタースクール」では、“自分たちでおもしろくする!”をスローガンに子どもたちと日々過ごしています。
私事にはなりますが、7月下旬より第二子出産のため、産休と育休を取得させていただくことになりました。
子どもたちとこうして毎日賑やかに会える時間も、残りわずかとなっています。
今回は一つの節目として、コンセプトを新たにして走り始めた昨年からの道のりを、少し振り返ってみたいと思います。
どうぞ最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
「自分たちで決める」を育てる1年間
昨年4月より、CAN!Pアフタースクールの責任者となり、それと同時に、新たなコンセプトで「CAN!Pアフタースクール」が走り始めました。
そのとき、私の胸に一番強くあったのが、
「子どもたちの主体性を、これまで以上に輝かせる場にしたい」
という想いでした。
ここでいう「主体性」とは、「自分の意志で選択・決定し、行動すること」です。
どうやったら大人の指示を待つことから解放され、子どもたち自身がこの場所を「自分の場所」として捉え、自ら動くことができるようになるのか。
そんな問いを、持ち続けてきた1年数か月でした。
子どもたちの様子を見て、「本当にこの進め方でいいのだろうか?」と疑問を持ち、スタッフミーティングを通して「私たちはどうあるべきか?」と何度も問い直す。
そんな「モヤモヤ」をチームで共有し、試行錯誤を繰り返す日々でした。
安心してつながれる場をつくる
1年前のスタート当初は、なかなか思うようにいかないことばかりでした。
子どもたちの「やりたい!」を形にする体験活動「よりみち」の時間では、一部の仲の良い子たちだけで盛り上がり、他のお友達が入るのを嫌がる場面がありました。
その日の過ごし方を共有する「はじめの会」では、全員が集まるのにも一苦労。
会が始まっても、人の話を全然聞いてくれないことが続いていました。
また、子どもたちがお互いを知り、安心して過ごせる場をつくるために始めた「帰りの会」も、最初は「遊びの途中で無理やり集められた不満」がありました。
まずは、その不満を楽しい時間に変換するために、ジュースや飴を配ることから始めました。
お菓子をつまみながら、まずは「自分の気持ちを言葉にして伝える」という、本当に小さな練習からスタートしたのです。
たった1年前のことですが、何年も前の出来事に感じるくらい、子どもたちと過ごした時間は濃く、楽しいものでした。
そうした一つひとつの積み重ねが、少しずつ子どもたちの安心につながっていったのだと思います。
「ちょっといいですか?」が生まれた日
そんな日々の積み重ねから、とても胸が熱くなる出来事がありました。
5年生の女の子のエピソードです。
彼女は以前、人前で話すことも、自分の意見を主張することも、どちらかといえば苦手なタイプでした。
また、1年前は体験活動の『よりみち』で彼女から「これをしていい?」「次は何をすればいい?」と次の行動の許可を求めていた姿が印象的でした。
そんな彼女が、もうすぐ開催される「夏祭り」のリーダーの1人に挑戦することになりました。
リーダーたちが中心となって、夏祭りで使う「お金(通貨)のデザイン」をいくつか作成したときのことです。
その日の帰りの会でもう一人のリーダーがデザイン案を発表していたのですが、彼女から「ちょっといいですか?」と手を挙げて自分の想いを話し始めました。
「夏祭りのお金、いくつかのデザインがあるんだけど、みんなはどうやって決めたらいいと思いますか?」
彼女の「伝えたい」という強い意志が、彼女の内側から湧き出た瞬間でした。
その問いかけに、周りの子どもたちは耳を傾け、「こんな風にして決めたらいいんじゃないか?」 「投票にするのはどう?」 と、次々に意見が飛び交いました。
かつては、飴やジュースがなければ参加したくないという雰囲気が漂っていた「帰りの会」が、今や「仲間の問いかけに耳を傾け、みんなで考える場所」へと成長してきました。
これからも、みんなでおもしろく!
では、なぜ彼女はあの場で、自分の想いを言葉にできたのでしょうか。
CAN!Pアフタースクールには今、「自分たちのことは自分たちで決める」「相手のことを認める」という文化が、確かに根づき始めています。
「ここにいる大人も、仲間も、自分の声を無視しない。否定しない。」
そんな安心感があるからこそ、自分の意見を出すことが苦手だった子も、自分の殻を破って一歩踏み出すことができたのだと思います。
そして、周りの子もその一歩をあたたかく受け止めることができるのだと感じています。
現在もなお、「どうやったら子どもたちが自分の意志で選択・決定し、行動できるようになるのか」という問いはあります。
けれど、その問いの質は、1年前とは明らかに変わりました。
はじめはスタッフが間に入って解決していたトラブルも、今では子どもたち自身が「どうしたらみんなが気持ちよく過ごせるか」を話し合い、自分たちの手でルールを作って解決する姿が増えています。
このあたたかい文化は、今まさに創られている途中段階です。
私が少しの間お休みをいただいている間にも、子どもたちはきっと、もっとおもしろい変化をたくさん見せてくれるはずです。
そんな、日々の様子を保護者の皆様もぜひ、ご一緒に楽しんで見守っていただければ嬉しく思います。
また戻ってきたときに、どんな「おもしろい!」が生まれているのか、今からとても楽しみです。
それでは、また。