子どもたちのマイプロジェクトの世界

こんにちは、みえです!

CAN!Pスクールには、子どもたちが自分でテーマを決めて取り組む「マイプロジェクト」の時間があります。

やってみたいと思ったことにじっくりと取り組めるこの時間には、子どもたち一人ひとりの世界が広がります。

今回は、木の長椅子を作っているAちゃんと、平安時代の輿を作っているBくんの様子をご紹介します。

Aちゃんと木の長椅子づくり

2年生のAちゃんは、これまで工作や手芸を中心にマイプロジェクトに取り組んできました。

今回は、さらに大きなチャレンジとして「木の長椅子づくり」に挑戦中です。

まずは、「どんな長椅子にしたいか」をインターネットで画像検索しながらイメージをふくらませました。

背もたれの高さや座面の広さ、脚の形などを見ながら「このくらいの長さがいいかな?」と話し合い、必要な寸法を決めていきました。

「設計図があると作りやすいかもね」という話になり、スタッフのゆうやが3Dプリンター用の設計ソフトを使って設計図を用意。

そこから必要な木材をそろえ、いよいよ組み立てに入りました。

Aちゃんは電動ドリルを使った経験が数回ありましたが、本格的に木材を組み立てるのは初めてです。

最初はドキドキしながら、「どこからねじを打てばいいんだろう」とわたしと一緒に試行錯誤しながら進めました。

木材がずれないように、鉛筆で位置に印をつけながら慎重にねじを打っていきます。

それでもうまくつながらないこともあり、ねじを一旦抜いて打ち直すことも。

でも、Aちゃんはへこたれずに「やってみよう!」という姿勢で、作業を進めていました。

何回もやっていくうちに電動ドリルの扱いにもすっかり慣れ、自分一人でスイスイとねじを打てるようになりました。

完成に向かって、Aちゃんの挑戦は続いています。

Bくんと平安時代の輿づくり

2年生のBくんは歴史が大好きです。

歴史漫画を読むのが好きで、読んで知ったことをよく話してくれます。

今回のマイプロジェクトでは、「平安時代の貴族が乗っていた輿を再現したい!」というアイデアが生まれました。

Bくんは、実際に自分が乗れるサイズの輿を木材で作ることにしました。

平安時代に天皇や貴族が使用した輿

骨組みを木材で組んでいく中で、「金具の色が、銀色じゃなくて金色がいい」と言います。

金色の方が、貴族のイメージに合うからです。

まずは、CAN!Pにあった銀色の金具に金色スプレーを試し塗りしました。

乾いたあとに確認してみると、少し色ムラがありました。

「やっぱり、最初から金色の金具がないかな」とインターネットで探しましたが、サイズや形が合うものは見つからず。

そこで、再び金色スプレーを使うことに。

ただ、今度は「雨に濡れたら色がはげるかもしれない…」と気になり、水道の水をスプレーした金具に流して実験をしました。

水に強いことがわかると、「よし、これでいこう!」と納得して作業を進めていました。

この「どうしても金色にしたい!」というこだわりは、歴史が好きで、その世界観を大事にしているからこそ出てきたものです。

Bくんの探究心と創造力に、わたしは感心しっぱなしでした。

スタッフとしての関わりから感じたこと

Aちゃんと一緒に長椅子を組み立てる作業では、スタッフである私自身も楽しみながら関わっています。

これまで室内での工作や料理など、小さなものを一緒に作ることはありましたが、大きな木材を使ったものづくりは、わたしにとっても新しい体験です。

Aちゃんと一緒に悩んだり工夫したりしながら、「作るって楽しいね」と共に感じられる時間になっています。

Bくんには、彼のイメージをどうすれば形にできるかを一緒に考えながら、選択肢を広げられるように寄り添っています。

「こうしたい」「こうなるといいな」という思いを実現していくプロセスに寄り添うことが、わたしたちスタッフの役割でもあり、喜びでもあります。

おわりに

子どもたちが「やってみたい!」と思ったことにとことん取り組めるマイプロジェクトの時間。

その中で生まれるこだわりや工夫、失敗からの学び、そして「できた!」という喜びは、学びそのものです。

AちゃんやBくんのように、自分の世界を広げながら探究していく姿に、わたしたちスタッフも日々学ばせてもらっています。

これからも、子どもたち一人一人の「やってみたい」を大切にしながら、一緒に探究の時間を楽しんでいきたいと思います。