こんにちは!
CAN!Pスタッフの長﨑です。
突然ですが、皆さんはお子さんが「勉強したくない」といって宿題をなかなかやらないことはありませんか?
こういったとき、「やらなきゃいけないものだから、やりなさい!」ということもあれば、「そんなにやりたくないなら、今日は休もう」と伝えることもあるかもしれません。
私自身も、以前勤めていた小学校や、現在プレ開校中のCAN!Pスクールでもこういったかかわり方をすることがあります。
しかし、私はこの「やる」or「やらない」のような0か100かのかかわり方に、いつもモヤモヤします。
そこで、このモヤモヤを言葉にするために、「やりたくない」のずっと手前の話と、そこから考える0でも100でもない第三のかかわり方について、今回はお話しします。
「やりたくない」のずっと手前に
まず、考えたいのは「やらなきゃいけないものだから、やりなさい!」についてです。
この言葉の背景にはきっと「将来のためにも勉強は必要だ」という価値観があるのではないかと思います。
これについては、私もその通りだと思います。
さらに大前提まで戻ると、行きつくのは「義務」なのではないでしょうか?
憲法にもある通り、保護者には、”子どもに普通教育を受けさせる義務”があります。
極端に言うならば、”大人はその子に勉強させなければいけない”という前提が私たちの中にはしみ込んでいるということです。
この感覚が「やりなさい!」というかかわり方につながっているのではないでしょうか?
子どもの権利
しかし、さらにさらに大前提に戻ると、次に登場するのは「権利」です。
みなさんは、子どもの権利条約をご存じでしょうか?
子どもの権利条約は1989年に国連総会で採択された条約であり、日本も参加しています。
ポイントは
子どもは「弱くて大人から守られる存在」であるだけでなく、
大人と同様に「ひとりの人間として人権(権利)を持っている」
ということです。
また、子どもの権利条約の4つの原則の一つには、このようなものがあります。
日本ユニセフ協会 webサイト 子どもの権利条約の考え方 より
まとめると、
「大人は子どもの行動を何でもかんでも決めていいわけではなく、子どもも一人の人間であり、その意見が尊重されるべきだ。」
ということです。
急に権利の話が出てきてしましましたが、これを先の話とつなげると、「先ほどの「やりなさい!」を子どもに無理に通していくと、子どもの人権を奪うことになるのでは?」となるわけです。
こういった、子どもの人権にかかわる危うい状況は他にもたくさん散らばっています。
「運動会の練習で長時間校庭に整列させられる」
「子どもは許可をとらないとトイレに行けない」
などです。
これらがだんだんと子どもたちを安心安全から遠ざけていっているわけです。
これが子どもたちに良い影響を与えるかと言われると、とてもそうとは思えません。
子どもの権利を守りながら
では、子どもの権利を守るためにも、子どもが勉強することを拒んだとき、
「そんなにやりたくないなら、今日は休もう」
とすればいいのでしょうか?
しかし、もしかしたらいつまでたってもその子は勉強へ向かわないかもしれません。
ここにモヤモヤがあります。
子どもたちの権利を守りつつも、保護者が普通教育を受けさせるという義務を全うしなければならないわけです。
これは私も同じジレンマをもっています。子どもたちの権利を守りながらも、彼らの成長を促したい。
そんな私たちはどうすればいいのでしょう?
その答えを求めて、0でも100でもない、第三のかかわり方を模索しています。
第三のかかわり方を模索する
私自身、明確な答えを持っているわけではありません。
ですが、意識している方法をいくつか紹介します。
①背景にある思いを聞き、提案する
「勉強したくない」その言葉の裏にはどんな思いがあるのか、まずは一度聞きたいと思っています。
もしかしたら、その日はイベントのあとで疲れているだけかもしれません。それなら一日ゆっくり休んで、次の日からまた頑張ろうと提案できます。
もしかしたら、問題が難しすぎて拒絶しているのかもしれません。それなら、その時のその子ができるちょうどいいものに変えたり、大人が横について教えてあげたりすることを提案すれば、本人も納得して動き出せるかもしれません。
②動機づけする
「やらせる」という発想から、「やりたくなる仕掛けをする」という発想に転換してみます。
ご褒美を用意する、成長を感じられるものにする、教科書に載っているものの実物を見にいってみる、などなど方法は様々あると思います。
過去のブログ「学習のモチベーションはどこから湧くのか?」も関連するので、気になる方はぜひご覧ください。
おわりに
今回は「子どもの権利を守ること」と「子どもの成長を促すこと」の間を取るにはどうしたらいいかを考えてきました。
しかし、実際これらは違う方向を向いているのではなく、むしろ「子どもの権利」が守られていてこそ、子どもたちはすくすくと成長していけるのだと思います。
だからこそ、CAN!Pスクールでは、まずは子どもたちの人としての当たり前が守られる安心安全な場を目指します。そして、その中で子どもたちが「自分を拓く」ことができればと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!