卒業生の言葉からCAN!Pラボをひもとく

こんにちは!CAN!Pラボのゆうやです!

2025年度の1年間がおわり、新たな1年が始まりましたね!

春は別れと出会いの季節です。卒業していく子どもたちもいる一方で、期待を胸に新たにやってくる子どもたちもいます。

そこで、今回は卒業生から次世代へとバトンをつなぐようなイメージで、CAN!Pラボとはどんなところなのかを、卒業生の言葉を切り口にしてお伝えしたいと思います。

大アウトプットデーでの忘れられないプレゼン

今回紹介したいのは、3月中旬に開催された大アウトプットデーでの6年生最終プレゼンでの言葉です。

大アウトプットデーは、子どもたちが自身のプロジェクトについて保護者や関係者に共有する発表会です。特に6年生にとっては最後の発表の場なので、ラボでの3年間(開設して3年のため)をまるっと振り返り、自身の成長や学びについて発表をしてもらいました。

このプレゼンの中で6年生の子どもたちが語った言葉が、私はなかなか忘れられません。なぜなら、その言葉たちは6年生たちがラボで培ってきた3年間の経験から出てきた生の言葉であり、どれもラボの核となる価値観をよく表しているからです。

今回お届けしたい卒業生の言葉はこちらの5つです。

・何かを成し遂げた達成感を知った

・「自分でやりたい!」という気持ちが大きくなった

・妥協、なんだそれ?

・「やりたい」と言ってみる

・自分の思いをこれからも大切に

書きたいことが多すぎて3000文字を超える大作ブログになってしまいましたが、ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。

「何かを成し遂げた達成感を知った」

この言葉を残してくれたのは、「CAN!Pラボの大黒柱」というプロジェクト名で数々のDIYに挑戦してきた子です。

始まりは、秘密基地づくりプロジェクトでした。「秘密基地を作りたい!」という思いつきから始まり、数名でチームを組んでラボ内のクローゼットに秘密基地を作りました。

その中で、ものづくりの楽しさと達成感に気づいてしまった彼は、本棚、ベンチ、傘立てと次々にDIYに取り組んでいきました。

DIYを重ねていく中で、「前よりももっと難しいことにも挑戦したい!」という思いが募っていきました。当然高度な内容になっていくので、制作の過程で大変なことも増えてきました。しかし、達成感を知ってしまった彼は立ち止まりません。最終的にはすべり台付きのミニハウスの建築にまでたどり着きました。

CAN!Pラボでは、このように達成感を知ってしまった子が次々にエキサイティングなチャレンジをしていくという現象が度々起こります。このサイクルに乗った子たちは最強です。当の本人たちも気づかぬうちに様々な成長を成し遂げており、「自分にもできるんだ!」という自信が生まれていきます。

「自分でやりたい!」という気持ちが大きくなった

次はこちらの言葉です。この言葉を残してくれたのは、デジタルイラストを書いたり編集したりすることが大好きな子です。彼女はこれまで「料理や絵、編集には1mmも興味が無くて、何したらいいんだろうと考えていた」そうですが、最後には自分の趣味や好きなことを堂々とプレゼンできるようになりました。

実際、彼女は6年生最後のマイプロジェクトでデジタルアートに打ち込んでいました。「中学生になったら友達とYoutubeをやりたいから、そのために上手になりたいんだ」と目標まで語るようになっていました。

また、今年度最後のラボで開いたお楽しみ会では、みんなのためにケーキを焼いてくれました。

料理には興味がなかったはずの彼女が、ラボで様々な調理やお菓子作りに取り組む中で、だんだんと料理が好きになり、最後にはラボのメンバーや家族にもふるまおうと思えるほどになりました。

彼女がこのように変わっていった背景には、周囲の友達の存在があります。料理もデジタルアートも、初めは他の子がやっているのを見て面白そうと思ったことがきっかけでした。

自分一人だったら手を出さないようなことにも、「せっかくラボに来ているなら」「友達がやっているなら」という気持ちで飛び込んでみることができます。それが入り口となって、自分の世界が広がり、「好き」が見つかります。

妥協、なんだそれ?

次にお伝えしたいのは、自他ともに認める”職人”である子の言葉です。彼の言葉は「妥協、なんだそれ?」です。この言葉には思い当たる節がありました。

それは、約1年半前、彼が「鬼滅の刃」に出てくる敵キャラクターの剣をつくったときのことでした。これまでも数多くの武器を木工工作で再現してきた彼ですが、このプロジェクトの時は各部の長さや色の塗り方に”妥協せず”作りました。その結果、彼自身も「最高傑作」と認める作品が出来上がりました。

この経験から、彼は妥協せずに作ることで、自分も納得のいく良い作品ができるということを学んだのでしょう。

時を経て、CAN!Pラボ卒業前の最後のプロジェクトでは、本棚作りに挑戦しました。

その中で、一部の木材の長さに誤差があり、うまくつなげられない場面がありました。以前の彼ならそれも気にせずに完成したことにしていたでしょう。しかし、今回の彼はそのままにせず、分解してもう一度作り直すという選択をしました。

彼はこの妥協を許さないという点で大きな成長を遂げました。

CAN!Pラボでは、この「妥協せずどこまでこだわれるか」というのがプロジェクトの成否に大きくかかわってきます。こだわればこだわるだけいい作品ができ、それに伴った成長が生まれます。そしてこだわりたいだけこだわれるのがCAN!Pラボでもあります。(CAN!Pラボスタッフはこの”こだわり”が大好物です笑)

「やりたい」と言ってみる

4つ目に紹介したい言葉は、かつて人前での発表が苦手だったとある子が、最後のプレゼンで後輩たちに向けて堂々と伝えた「CAN!Pラボを最大限楽しむためのコツ」です。

それは「とにかく無理そうでもいいから、やりたいと言ってみる」でした。

彼のプロジェクトの中で特に印象的だったものが、「本物そっくりなレモンを作る」というものです。きっかけは、CAN!Pラボにあるレモンの木。毎年たくさんのレモンが実る中で、「そっくりレモンを作って、本物と並べてクイズを出してみたい」という思い付きから始まりました。

一見、「そんなことやって何の意味があるの?」「そんなに本物そっくりに作るのは難しい」などと言われてしまいそうな内容です。しかし、「やってみたい」と彼は一歩を踏み出しました。

その結果、スタッフが実現に向けて動き出してくれたり、他の友達がこのアイデアを面白がってくれたりしました。そうして、見事にそっくりなレモンが完成し、「本物はどっちだ?」クイズをすることができました。そのときの彼の満足した様子は忘れられません。

この経験で彼が学んだのは、「絵の具の塗り方」といった具体的な方法以上に、「やりたいことは言ってみると案外かなえられるものだ」という実感だったのではないでしょうか?

彼の「とにかく無理そうでもいいから、やりたいと言ってみる」という言葉は、CAN!Pラボがどんな場所であるのかを実によく表しています。まずはやりたいことを正直に口にしてみることが、実現に向けての第一歩であり、それを支える環境がCAN!Pラボにはあります。

自分の思いをこれからも大切に

最後に紹介したいのが、アニメに出てくる技をフリスビーで再現するというユニークなプロジェクトに取り組んだ子の言葉です。

「これからも大切にしたいことは?」という問いに対する彼の答え。それは「自分の思い」でした。これまでも数々のユニークなプロジェクトを立ち上げてきた彼らしい言葉だと感じました。

思い返せば、私が彼と出会ったころに取り組んでいた「ラーメン作り」プロジェクトから、彼の「自分の思いを大切にする」という姿勢は一貫していました。

ラーメン作りをする中で彼は製麺機を使わないことにこだわっていました。彼がしたかったのは「自分の手でラーメンを作る」ということだったのです。

結局のところ、CAN!Pラボではこの「自分の思いを大切にする」ことが一番重要です。

大人になれば、住む場所も、仕事も、人間関係も、基本的には自分で選んでいかなければなりません。そうなったときに、その一つ一つの選択を後押ししてくれるのが「自分の思い」ですよね。

「自分にとって何が大切なのか」「自分はどうありたいのか」

それを少しずつ見つけ、「自分の思い」を磨いていく場所、それがCAN!Pラボです。

おわりに

今回は卒業生の言葉を中心にお届けしましたが、CAN!Pラボの雰囲気や価値観、そして長い目で見た子どもたちの成長を感じていただけたでしょうか?

ちなみに、ここでは書ききれなかった他の子どもたちにも、一人ひとりのストーリーがあり、成長があります。今後もブログやInstagram等で発信させていただくとともに、直接保護者の方々へお伝えできればと思っています。

そして、2026年度もCAN!Pラボは、子どもたちが存分に「やりたい!」を実現していけるように進化していきますので、共に見届けていただけると嬉しいです。

今年度もどうぞよろしくお願いいたします!