Hola!
CAN!Pアフタースクールスタッフの「ぶいちゃん」です!
桜の開花とともに、CAN!Pには新しい子どもたちがやってきてきくれました。
賑やかになった教室で、新入生も学年が一個上がった子どもたちも、ドキドキ、わくわく、もやもや、様々な感情を抱いているのが伝わってきます。
そんな私もCAN!Pにやってきて、ちょうど1年がたちます。
1年間を振り返りながら、私自身も改めて大切な原点に気づかされました。それは、「自分で決めた『やってみたい!』という気持ちこそが、どんな困難も突破する力を与えてくれる」ということです。
今日は自己紹介もかねて、その確信に至った私のメキシコでの留学記と、今、CAN!Pアフタースクールという小さな社会の中で「やってみたい!」を叶えようと奮闘する子どもたちの姿を重ねてブログを書こうと思います。
ゼロから道を切り拓いた、メキシコでの「挑戦」
私の人生の中で、一番主体性を発揮できたのは、大学時代のメキシコ留学です。
化学専攻で、人とのコミュニケーションが好きだった私は、「科学と人々をつなぐ、サイエンスコミュニケーションという分野を学びたい」「この分野で最先端を行くメキシコで学びたい」という一心で、「トビタテ!留学JAPAN」という制度に応募しました。
この制度は、決まったツアーに参加するものではありません。
現地の研究機関を一軒一軒調べ、拙い言葉でアポイントを取り、
受け入れを直談判する必要がありました。
また、メキシコというお国柄、反対する母に納得してもらうため、母に「どうしてメキシコに行きたいのか」をプレゼンする日もありました。
渡航するまでのプロセスすべてが「自分の意志」を試される日々でした。
しかし、本当の挑戦は現地に降り立ってからでした。
当時の私のスペイン語力は、ほぼゼロ。ホームステイ先で洗濯機を使うにも、ボタンに書かれた単語が一つも読めず、日常の何気ない家事でさえ途方に暮れる毎日です。
そんな中で私がどうしても「やってみたい!」と挑戦したのは、
「科学×日本文化」を掛け合わせたワークショップの開催でした。
「メキシコの子どもたちに、日本文化と、科学の面白さ同時に伝えることができたら、記憶に残るイベントになりそう!」
そのワクワク感に突き動かされ、言葉の壁を越えて動き出しました。
現地の若者に呼びかけてスタッフを集め、街中の施設を回って会場を確保し、集客のための広報もすべて自分で行いました。
「本当にイベントに参加してくれるだろうか?」と不安でたまらない日もありましたが、当日は予想を上回る大盛況。現地のWeb新聞にも「日本から来た学生が、科学と文化の懸け橋になった」と取り上げてもらいました。
「言葉が完璧でなくても、想いがあればやりたい!は叶う」と思えた、一生の思い出です。
困難を突破させてくれた「自分で決めた」という証
留学中は、キラキラな瞬間ばかりではありません。むしろ、困難に耐える時間の方が長かったかもしれません。
留学途中で新型コロナウイルスに感染し、一週間、孤独な隔離生活を送ったこともあります。部屋から一歩も出られず、誰とも話せない。日本とは昼夜が真逆で、家族や友人と連絡が取れる時間も限られている。暗い部屋で一人、「どうしてこんなに遠い国に来てしまったんだろう」と頭痛がするほど悩んだ時もありました。
それでも私を繋ぎ止めたのは、「これは、私がやりたくて自分で決めた道だ」という気持ちでした。
「母を説得し、アポを取り、イベントを成功させてきた。あんなに高い壁を乗り越えてここに来たんだから、この困難だってきっと越えられる」 そんな自己効力感(自分ならできるという確信)があったからこそ、どん底の時期すらも、次の一歩を踏み出すエネルギーに変えることができました。
「やりたい」を叶えるために、他者と向き合う子どもたち
CAN!Pで過ごして1年。
今、子どもたちの姿を見ていて、メキシコでの私の経験と似た「思い」を感じる瞬間があります。
CAN!Pアフタースクールは、15〜20人の子どもたちが共に過ごす小さな社会です。
そこでは、自分の「やりたい」が、誰かの「やりたい」や、既存のルールとぶつかることがよくあります。
例えば、ある男の子が「レゴの作品を、次回来るまで壊さずに残しておきたい」と切実に願ったとき。
今のルールでは「みんなが平等に遊べるように、最後は片付ける」ことになっています。
彼が自分の願いを叶えるためには、帰りの会でみんなの前に立ち、自分の想いを言葉にし、仲間に納得してもらい、新しいルールを提案するという「社会への働きかけ」が必要になります。
それは、かつて私がメキシコで経験した、「主体性を持って世界と向き合う姿」と同じです。
葛藤の先にある「一生モノの自信」を信じて
自分の「やりたい」を形にするために、他者の気持ちを知り、折り合いをつけ、環境を変えていく。
これは、一人で何かに没頭するよりもずっと難しく、時に勇気やストレスも伴う作業です。
しかし、「どうしてもこれを叶えたい!」という純粋な衝動があるからこそ、人は苦手なことや困難にも向き合う勇気が持てるのだと、私は思います。
スタッフとしての私たちの役割は、衝突を避けるために正解を与えることではありません。
「どうすれば、みんなも自分も楽しくなるかな?」と一緒に悩み、子どもたちが自らの意志で周囲と繋がり、道を切り拓いていくプロセスを信じて待ち続けることだと思っています。
「自分で決める」力は、どんな壁も乗り越える勇気になります。 そして、そのエネルギーが「誰か」と重なったとき、世界はもっとおもしろくなる。
二年目を迎えた今、子どもたちが「自分できめる」を元に、仲間と共にどんな物語を作っていくのか、その成長のそばにいられることがとても楽しみです!
今年度も、一緒に「自分たちでおもしろくする」場をたくさん作っていきましょう!
それでは、Hasta Pronto~!