こんにちは。CAN!Pラボのゆうやです。
カレンダーも2月に入り、ラボの空気も少しずつ変化してきました。 今年度、私たちが一つの大きなテーマとして掲げているのが「圧倒的なアウトプット」です。
「圧倒的なアウトプット」とは、自分自身の目から見ても、そして周囲の誰から見ても、「これはすごい」と心が動かされてしまうような、そんな作品や成果のことです。今日は、その「圧倒的なアウトプット」に向かっている子どもたちの現在地と、そこに至るまでの道筋についてお話ししたいと思います。
圧倒的なアウトプットへ
最近、ラボを見渡すと、まさにその「圧倒的なアウトプット」へと近づきつつある子がたくさん現れてきています。
自分で一から書いた絵でアニメーションを作ろうとしている子。詳しいスタッフに聞いたり、自分で本を読んだりしながらチャレンジしています。
マインクラフトでスシローを再現したチーム。寿司が回るレーン、机の配置、入り口のガチャポンまで、細部まで徹底的にこだわられていて、これぞ職人芸。
蛍石の原石を磨いて光を反射するくらいまで磨き上げるプロジェクト。使ったやすりは10種類以上。そしてここからはペースト状の研磨剤で仕上げるという徹底ぶりです。
そして、すべり台付きの家づくりプロジェクト。専門家と連携しながら設計、準備を進めています。
圧倒的なアウトプットは自分を変える
こうした「圧倒的なアウトプット」を出す経験は、子どもの内面に大きな変化をもたらします。
自らの手で納得のいくものを作り上げたという「本物の達成感」。そして、それを見た大人や仲間からの「本物の承認」。これらが重なったとき、子どもの中でセルフイメージが書き換わります。
「自分って、やればできるんだ」 「自分には、こういう得意なことがあるんだ」
そう確信できると、次へのさらなる意欲が湧いてきます。これこそが、「熱中のスパイラル」を強く推し進めていきます。
ただ、誤解してはいけないのは、この「圧倒的なアウトプット」は毎回出せるものではない、ということです。大人だって、全精力を注ぎ込むような仕事は、そう頻繁にはできません。
ラボでも、こうした爆発的な成果は「1年に1回くらい」出れば十分だと考えています。その1回の経験が、その子の自信となり、その後の挑戦を後押しします。
ゴールを見据えてガンガン進む
一昨年から見ていても、、この1月から3月というのは、最も「圧倒的なアウトプット」が生まれやすい時期だと感じます。
もちろん、探究に終わりはありません。けれど、3月で学年が変わる、一つの区切りがつくという「節目」の存在は、子どもたちにとって大きな意味を持ちます。「それまでにやり切りたい」という明確な期限が、彼らのギアを一段押し上げるのです。
ギアが上がった子たちの姿は、見ていて清々しいものがあります。 先を見通して「今日はここまでやるんだ!」と計画的に進めたり、わき目もふらずにひたすら作業に没頭したり。
こうした「ゴールを見据えてガンガン進む」ことが、圧倒的なアウトプットを生み出すためには必要です。
ゆっくり行き当たりばったりで進む
では、なぜ彼らはそれほどまでに「ガンガン進める」ようになったのでしょうか。 実は、その要因は一見正反対に見える、これまでの「ゆっくりと、行き当たりばったりで進む」時間の中にあります。
計画に縛られず、たっぷりの余白の中で行き当たりばったりに色々なことを試してみる。自分の「好き」を自由に追いかける。 先週お伝えした「Feel度walk」のように、ただ面白がる姿勢を大切にする時間。これこそが、彼らの興味の土壌を豊かに耕してきました。
そして、じっくりと「探検」をしたからこそ、自分の興味がどこにあるのかを深く知ることができる。土壌がしっかりと耕されているからこそ、ゴールを見据えてガンガン進んでいく「研究」ができるようになるのだと思います。
実際、今ものすごい勢いで「研究」を進めている子たちの多くは、この1年間でたくさんの「探検」を経てきました。
今はマイクラで頑張っている子も、これまで、いろんな探検をしてきました。
このように、セルフイメージの変容をもたらすような「圧倒的なアウトプット」が生まれるまでには、行き当たりばったりでゆっくり進む「探検」とゴールを見据えてガンガン進む「研究」が、どちらも必要だと考えています。
今年度最後のマイプロジェクトで、これまでたくさんの「探検」と「研究」を積み上げてきた子どもたちが、どんなアウトプットを出すのか。そしてその過程で、どんなふうに自分自身を更新していくのか。今から楽しみでなりません。
おわりに
もちろん、今すべてのメンバーが「研究」モードになっているわけではありません。 まだ「探検」を続けている子もいます。けれどそれは「遅れている」ということではなく、まさに今、自分だけの土壌をじっくりと耕している最中なのだ、と私たちは捉えています。
いつ「研究」のスイッチが入るのか、そのタイミングは一人ひとり違います。 「探検」から「研究」へ一直線に進むわけでもなく、時には行ったり来たりしながら、自分なりの歩幅で進んでいくものだと考えています。
それでも、ラボでの2年間を見てきて確信していることがあります。 それは、「どの子にも、必ず自ら突き進む時期が訪れる」ということです。
一人ひとりに訪れるその時を楽しみにしながら、子どもたちと探究の旅路を歩んでいきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!