こんにちは! CAN!Pスタッフの長﨑です。
先日、2月2日をもちましてCAN!Pスクールのクラウドファンディングが終了しました。
結果として、計186名もの方々からご支援をいただき、支援総額は目標の157%となりました。
また、直接支援いただいた方だけでなく、SNS等で発信してくださったり、他の方に紹介していただいた方も多数いらっしゃいます。
そんなご支援・応援いただいたみなさま、ありがとうございます!
いただいた支援をもとに、CAN!Pスクール開校へ向けて、準備していきますので、引き続き応援の程、よろしくおねがいします。

さて、話は変わりますが、CAN!Pスクールでは現在プレ開校を行っています。
今回はその中で1月に実施したテーマ学習についてお話しします。
テーマ学習とは?
「テーマ学習」とは、あまり聞きなれない言葉かと思います。
実は”探究”を大切にしている学校やオルタナティブスクールでは、この「テーマ学習」を実施している学校がちらほらありますし、名前は違えど似たような学習スタイルをとっているところもあります。
CAN!Pでは、テーマ学習を次のように捉えています。

キーワードは”出会い”です。
何も気にせず過ごしている中ではなかなか出会うことができないような物事との接点、つまり”出会い”を作るのがこのテーマ学習の一番の目的です。
出会いの対象は「人」に限らず、「もの」「こと」も含まれます。
そのため、設定されるテーマは通常の学校で学ぶ「理科」「社会」とも重なります。理由としては、通常の学校と同じく、人生を豊かにしていく上で知っておいた方が良いこと、将来に役立つスキルなどがたくさん含まれているためです。
ただ、通常の学校の理科や社会と大きく違うのは、教科の枠にとらわれないという点です。
テーマ学習の中で計算が必要になれば、算数的な内容も学びますし、チラシを作る必要があるなら、分かりやすい文章の書き方やレイアウトなども学びます。
重要なのは、”必要感”が出てきたその時その時に、必要な知識やスキルを手にしていくという考え方になります。
では、具体的に1月はどのようにテーマ学習を進めてきたのか、具体的な様子を見てみましょう。
お店のヒミツ
1月のテーマ学習は「お店のヒミツ」と題して、お店をテーマに、売り手の人がどんなことを考えて商品を販売しているのかを学びました。
今回は「自分でお店を開く」という最終ゴールに向けて、自分でお店の準備をすることで、売り手の人の思いや考えを追体験しながら、学んでいきました。

初めは、「そもそも何のためにお店を開いているのだろう?」という問いからスタート。
いろんな人に喜んでもらうことでお金をかせぐためということが分かったところで、次はお金を稼ぐ仕組みについて学びます。
商品をいくらで仕入れて、いくらで販売できればいくら利益が残るのか。
本当のお金を動かしながら、体感と数式をつないでいきます。

売り買いの仕組みを学んだところで、今度はどんな商品を販売するかを考えます。
初めはただただ自分が好きなものを並べていましたが、本当にお店をする以上、お客さんに買ってもらわなければなりません。
そう考えると、お客さんが欲しいものを仕入れる必要がでてきます。
「お客さんがほしがるものってなんだろう?」と具体例を挙げながら考えていくと、どうやらお客さんが買いたいものは「あったらうれしいもの」と「なければこまるもの」であることが見えてきました。
今回はCAN!Pのスタッフがお客さんです。
スタッフが昼休みに立ち寄ったときに「ほしいもの」を考えていくことになりました。
そこで、実際にお客さん候補であるスタッフへインタビューしたり、仕入れ先になるスーパーへ行って商品候補を探したりしました。

このようにひとつひとつ準備を重ね、最後には実際にお店を開きました。
自分で選んだ商品、自分で設定した金額、レイアウトも考え実際にお店を出してみる。
最初は「はずかしい」と言っていた彼も、終わった後には「めちゃくちゃ楽しかった」と話していました。
これこそがテーマ学習の大事なところの一つです。「自分でお店を出してみる」とは、普通に生活している中ではなかなか体験することはありません。
そこに一歩足を踏み入れてみることで、「売り手が考えていること」にふれ、自分の見える世界が広がっていく。
やってみたら、「意外と好きかも」「楽しいかも」と感じられたり、
もしかしたら「あんまり興味わかないんだな」と気づいたり、
見える世界が広がることで、自分についての認識も深まっていきます。
そのために、テーマ学習では「出会い」の機会を作り、体感的に学んでいくことを大切にしていこうと思っています。

おわりに
今回はテーマ学習について、私たちの考えていることと具体的な様子についてお話ししました。
いろいろと大事にしていることをお伝えしましたが、私たちスタッフも、どのような進め方にすればより子どもたちに素敵な”出会い”を届けられるか、試行錯誤の道中です。
スタッフとして、基本ルートになるような予定は立てていますが、実際に進めていくときには子どもたちと話しながら、寄り道をしながら、探検をするように進んでいきます。
スタッフもテーマ学習そのものを”探究”しているわけです。
これからのテーマ学習がどのようになっていくのか、私も楽しみながら取り組んでいきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
お知らせ
2025年度入学生の募集についてのお知らせです。
これまで、2025年度の入学生の対象学年を新1~4年生としてきましたが、多くの方から「5,6年生も受け入れられないか」という相談があったこともあり、対象を5,6年生まで拡大することにしました。
今後、お子さんが新5,6年生の方の体験、見学、入学も受け付けますので、お気軽にご相談ください!