こんにちは!ぴかりんです!
民間学童「CAN!Pアフタースクール」では、“子どもたちの主体性が輝く場”を目指して、日々試行錯誤を重ねながら活動しています。
CAN!Pアフタースクールでは、子どもたちが「やりたい!」と思ったことを実現できる場づくりを大切にしています。
そして同時に、スタッフが「こんなこと、やってみない?」と働きかけることも大切にしています。
今日は、その「やってみない?」の働きかけのなかでの出来事を、ひとつ綴ってみようと思います。

スタッフ発案の活動に込めた想い
そもそも、なぜスタッフ発案の活動を大切にしているのでしょうか。
それは、子どもたちが「知っている過ごし方」の範囲を少しずつ広げていくことで、「こんなこともしていいんだ!」という新たな発見や体験に出会ってほしいと思っているからです。
そうした体験を重ねるなかで、
「こんなことができたんだから、これもやれるかも」と思えるようになる。
↓
「やってみたい」が「やってみよう」に変わる。
↓
本来子どもたちが持っている“主体性”を引き出すことに繋がる。
と考えているのです。
だからこそ、スタッフが「やってみない?」と提案することには大きな意味があると感じています。
ただ、スタッフが提案した活動に対して「やりたくない」と感じる子もいます。
基本的に全員参加ではないので「参加しなくてもOK」ですが、「やりたくない」から「やってみたら楽しかった!」を知ってもらう働きかけも大切だと感じています。
そのために意識しているのが、「なぜこの子は“やりたくない”と思っているのだろう?」と、その子の気持ちを想像してみることです。
「やりたくない」と感じる理由として、次のようなことがあると考えています。
①初めてのことや知らないことへの不安
➁過去の経験からくる苦手意識
③一緒にやる相手がいない、人間関係への不安
④単純に疲れている、気分が乗らない
もし疲れていたり、気持ちが向いていない様子が見られたら、「そんな日もあるよね」と無理に誘うことはしません。
でも、①〜③のような理由であれば、声かけや関わり方次第で、子どもが一歩踏み出すきっかけを作ることができると考えています。
Aちゃんの「やってみよう」につながった瞬間
ここで、実際にあったエピソードをご紹介します。
1年生のAちゃんは、初めてのことに不安を感じやすいタイプです。
でも、お友だちと一緒に過ごすことが大好きな女の子です。
ある日、Aちゃんに「チョークアートをするけど、やってみる?」と声をかけてみました。
すると、「やりたくない。外に出たくない」と返ってきました。
そこへ、Aちゃんと仲良しのBちゃんが「やりたい!」と、元気に準備を始めました。
それでもAちゃんは室内に残る様子でした。
私はそこでこう伝えてみました。
「ちょっと行ってみて、やりたくなかったら戻ってきたらいいよ。」
するとAちゃんは、「じゃあ行く」と乗り気ではないけれど、お友達のBちゃんも行くし行ってみるか。といった様子でチョークアートに行きました。
最初は「何を描いたらいいんだろう…」と戸惑っていたAちゃん。
でも、お友だちとクイズを出し合ったり、隠れた絵を見つけるゲームをしているうちに笑顔があふれ、いつの間にか夢中で楽しんでいました。


小さな一歩は、大きな挑戦
子どもたちは日々の遊びの中でも、たくさんの「挑戦」をしています。
Aちゃんも今回、自分の中の不安を乗り越えて、新しいことにチャレンジしました。
その一歩を踏み出すことは大人が思っている以上に大きなハードルなのかもしれません。
その「一歩」をどう後押しするのか。
あるいは、あえて後押ししない方がよいのか。
子どもたちの様子を見て、そんなことを考えながら声掛けをする難しさと、一歩踏み出す瞬間を見ることができる喜びを感じながら日々子どもたちと関わっています。
さて、次はどんな挑戦があるのでしょうか?
子どもたちの新しい挑戦に立ち会う瞬間を楽しみにしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。