こんにちは!CAN!Pスタッフの長﨑です!
突然ですが、彼が手にもっているものは何でしょう??

正解は、レモンです!
と、いいたいところですが、実はこれ、偽物です。
もちろん食べられません。

これは、CAN!Pラボに通う子の一人がマイプロジェクトで取り組んだ「本物そっくりなレモンづくり!」プロジェクトの作品です。
びっくりなのは、その見た目だけでなく、重さも本物そっくり、さらには本当にレモンの香りまでするんです。
今回はこの「本物そっくりなレモンづくり」プロジェクトのストーリーと、CAN!Pラボで大切にしている考え方についてお話しします。
きっかけは偶然
このプロジェクトの始まりは、さかのぼること半年前の1月でした。
CAN!Pラボの建物の前には実はレモンの木があり、毎年たくさんのレモンがとれます。

今年もせっせと収穫していたのですが、その時にこんなアイデアを思いついてしまいました。
「本物そっくりのレモンをつくって、誰かにいたずらをしかけたらおもしろいんじゃないか!?」
思いついたが最後、それを面白がってしまうのがCAN!Pラボのスタッフと子どもたちです(笑)
ここから私たちの「本物そっくりなレモンづくり」プロジェクトが始まりました。
失敗だらけの日々
真っ先に思いついたのが、本物のレモンを使って型をつくり、その型を使って形を再現するという方法でした。
そこで、本物のレモンを石膏に沈めて固めてみることに…

しかし、これがなかなかうまく行きませんでした。
一番の課題は、固まった石膏からうまくレモンをはがせず、型が粉々になってしまったことでした。
他にもたくさんの壁にぶつかりました。
うまくレモンがはがせない。
半球型のレモンどうしを接着するときに溝ができてしまう。
色を塗るとせっかくの質感が消えてしまう。
などなど…
これらを乗り越えるために、”本っっっっ当に”、いろいろなことを試しました。

こうした試行錯誤の日々を超え、現在、ようやく完成が見えてきたのが、このレモンです。

CAN!Pラボの五カ条
このストーリーを振り返ってみると、まさにCAN!Pラボの五カ条を体現しているなと思います。
CAN!Pラボの五カ条とは、”熱中する探究者”であるために、大切にしている5つの考え方のことです。

例えば、きっかけとなった
「本物そっくりのレモンをつくって、誰かにいたずらをしかけたらおもしろいんじゃないか!?」
というアイデア。
実は彼はこういった「いたずら」系のことが好きで、過去にも「いたずら」系プロジェクトに挑戦したことがあります。
これぞ「ユニークであれ!」
彼なりの「好き!」の思いが詰まったプロジェクトです。
また、試行錯誤の日々はまさに「失敗大歓迎」です。
失敗はたくさんありましたが、それらをデータにして、次に活かすということを積み重ねてきました。
このように、一見「何の役に立つの?」と思ってしまいそうなプロジェクトでも、そのプロセスの中にはたくさんの「探究」のタネ、つまりCAN!Pラボの5か条のような考え方が詰まっています。
だからこそ、「何を作ったか」というアウトプットだけでなく、「どのようにたどり着いたか」というプロセスを大切にしていきたいですね。
おわりに
ところで、「アウトプット」と言えば、来週からはプチアウトプットデーが始まります。
アウトプットデーは子どもたちのプロジェクトでの頑張りを保護者の方々にシェアする場です。
彼はこのアウトプットデーの場で、ついに「本物そっくりなレモン」で「いたずら」を仕掛けます。
見に来てくださった方がどのような反応をするのか、今からワクワクしていることでしょう。
アウトプットデーにお越しになった際には、ぜひ実物をご覧ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!