“話し合い”を信じてきた1年

こんにちは。ぴかりんです。

民間学童「CAN!Pアフタースクール」では、「自分たちでおもしろくする!」ことを合言葉に、子どもたちと一緒に日々の場づくりを続けています。

「CAN!Pアフタースクール」として走り出してから、気づけばもうすぐ1年になります。

この1年は、これまで以上に「自分たちで決めること」、そして「この場所を自分たちの手でおもしろくしていくこと」を大切にしながら過ごしてきた時間でした。

子どもたちが、自分たちで課題を見つけ、考え、解決しながら場をつくっていく。

そのプロセスを支えるうえで、欠かせないものの一つが「話し合い」だと、私たちは感じています。

今年度、私たちが向き合ってきたのは、
話し合いを“大人主導”のものにせず、子ども同士で進めていくにはどうしたらいいのか
という問いでした。

そのために、大人はどんな関わりをし、どんな環境を整えていけばいいのか。
そんなことを考えながら、日々の関わりを積み重ねてきた1年でもありました。

そしてここ3ヶ月ほど、「これは確かな変化だな」と感じる瞬間が、少しずつ増えてきています。
今日は、その一部をお話しできたらと思います。

「自分ごと」になるということ

昨年4月を振り返ると、正直なところ、「どうやったら変えていけるのか…?」と頭を抱える場面が多くありました。
きっと、多くのご家庭でも見覚えのあるような、こんなエピソードです。

自分に起きている課題(たとえばケンカなどの人間関係のトラブル)なのに、その解決をすべて大人に委ねてしまう姿が、よく見られたのです。

「ぴかりん、〇〇に怒って」
「ぴかりん、どうにかして」

そんな言葉が、日常の中で何度も聞こえてきたのです。

自分の身に起きていることなのに、どこか他人事のままになってしまうようです。
もしその感覚が続いてしまったら――
「この場をもっとおもしろくするには?」
「こんなこと、やってみたい!」
そんな前向きな思いでさえ、「誰かが与えてくれるもの」になってしまうのかもしれません。

私たちが子どもたちに感じてほしかったのは、「自分が動けば、周りが少し変わる」という実感です。
「自分の一歩で、環境はもっとおもしろくできるんだ」という手応えとも言えるかもしれません。

だからこそこの1年、CAN!Pアフタースクールでは、子ども同士の「話し合い」を何よりも大切にしてきました。
自分に起きている出来事を、まずは自分のこととして捉え、解決しようとする力を育てたいと考えてきたからです。

はじめの頃は、スタッフが間に入りながら、
「何があったのか」
「そのとき、どんな気持ちだったのか」
「相手に、何を伝えたいのか」
そんなことを、一つひとつ言葉にするところから一緒に取り組みました。

その関わりを日々積み重ねていく中で、子どもたちの姿にも少しずつ変化が見られるようになってきました。

・人の話を最後まで聞けなかった子が、相手の目を見て話せるようになった。
・気持ちをうまく言葉にできなかった子が、「嫌だった」と伝えられるようになった。
・大人がいなくても、「どう思った?」と相手に聞こうとする姿が見られた。
・自分で解決しようとする場面が増え、大人を頼る回数が減ってきた。
・強い言葉や態度が目立っていた子が、落ち着いて話そうとするようになった。

どのエピソードも、本当は一つずつじっくりお伝えしたいほど、胸が熱くなるものばかりです。

ふと、自分の小学生時代を思い返してみると、
「私は、こんなふうに自分の気持ちを友だちに伝えられていただろうか」と考えさせられます。

この1年の子どもたちの変化を通して、大人の関わり方ひとつで、子どもは本当に大きく変わっていくことを、あらためて実感する日々でした。

これからの課題

もちろん、すべてが順調というわけではありません。

夏休み明けから始めた「はじめのかい」「おわりのかい」は、まだまだ試行錯誤の途中です。

この時間は、
「今日をどう過ごすか」
「みんなで何をしたいか」
「この場のルールをどうするか」
そんなことを、子どもたち自身が話し合えるようになってほしい、という思いを込めています。

一方で、個人の意見を集団としてまとめていくことの難しさにも、今まさに直面しています。

話を聞かず、「自分には関係ない」と感じている子がいたり、
そもそも「参加したくない」と思っている子がいたり。

それでも、そうした一人ひとりも含めて、「この場をどうおもしろくしていくのか」を考え、自分たちで形にしていくことができる場を、これからもつくっていきたいと考えています。

次に目指しているのは、課題解決を「個人」から「小さな集団」へと広げていくことです。

そうすることで、
できることは少しずつ大きくなり、
多様な人がいる中での話し合い方を身につけながら、
個人としても、集団としても、主体性を発揮できるようになっていくのではないかと感じています。

以前、対話を生業にしている方が、こんなことを話してくれました。
「対話(話し合い)は、教えられないとできないもの。
幼い頃から“ディベート”が染みついている時代だからね。」

だからこそ、このCAN!Pアフタースクールで、子どもたちには一生使える「対話の力」を一緒に育み、主体的に生きることのおもしろさを、存分に味わってほしいと思っています。

そのためにも、これからも一人ひとりと丁寧に向き合いながら、この場所を、子どもたちと一緒につくり続けていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また。