「安全を守られる側」から「安全をつくる側」へ

こんにちは。みえです!

CAN!Pスクールでは、体育やマイタイムなどの時間に、スクールから歩いて7分ほどの公園へ行って活動しています。

公園では、鬼ごっこをしたり、ボール遊びをしたり、虫を探したり。子どもたちは自然の中で思いきり体を動かしながら遊んでいます。

でも、わたしたちが大切にしているのは、公園で遊ぶ時間だけではありません。

公園まで歩いて移動する時間にも、子どもたちの大切な学びがあると感じています。

歩くペースはみんな違う

CAN!Pスクールには1年生から6年生まで、さまざまな年齢の子どもたちがいます。

当然、歩くスピードも体力も一人ひとり違います。

どんどん前へ進んでいく子もいれば、ゆっくり歩く子もいます。途中で道端の石に目を向けて立ち止まる子もいます。

スタッフは、後ろを歩く子に合わせて最後尾を歩くことが多くありました。

すると、前を歩く子どもたちとの距離がかなり空いてしまうことがあります。

その様子を見ながら、わたしたちは考えるようになりました。

「どうしたら、みんなが安全に歩けるだろう?」

スタッフの中でも葛藤が

そこでスタッフから子どもたちに、

「安全に歩くために、リーダーを決めてみない?」

と提案しました。

リーダーを中心にまとまって歩くことで、みんなで安全を意識して移動できるのではないかと考えたのです。

すると、3人の子が「やりたい!」と立候補してくれました。

みんなで話し合って決めた約束は、

・道路の端にある白い線より内側を歩くこと
・リーダーより前に行かないこと

の2つです。

ただ、実はこの方法を始める前、スタッフの中ではかなり葛藤がありました。

「スタッフから離れて、子どもたちだけで先へ行ってしまうのは危険ではないか」

「やっぱり安全は、大人がしっかり管理するべきなのではないか」

「本当に子どもたちに任せても大丈夫なのだろうか」

そんな不安もありました。

子どもたちを信じたい気持ちと、安全を守らなければいけない責任。その間で、スタッフ同士で何度も話し合いを重ねました。

「安全を守られる側」から「安全をつくる側」へ

今年度、CAN!Pスクールで大切にしたいことの一つに、

「子どもたち自身がCAN!Pの作り手になる」

ということがあります。

スタッフに言われたから動くのではなく、

「どうしたらみんなが安心して過ごせるかな」
「どうしたら安全かな」

と、自分たちで考えながら場をつくっていく。

そんな経験を積み重ねてほしいと思っています。

もちろん、安全面についてはスタッフも見守っています。

でも、大人がすべてを管理するだけではなく、子どもたち自身が“安全をつくる側”になっていくことも大切な学びだと感じています。

「左に寄って!」

ある日、公園へ向かう途中のことです。

前から車が来ました。

すると、先頭を歩いていた5年生のリーダーのA君が、みんなの方へ振り返り、

「左に寄って!」

と、手で合図をしながら声をかけていました。

その姿を見て、後方を歩いていた私は、「おお…!」と思いました。

一緒に後ろを歩いていた3年生のBちゃんと1年生のCちゃんも、A君の様子を見ています。

私は思わず、

「A君、頼りになるね!」

と声をかけました。

するとBちゃんも、にっこりしながらうなずいていました。

その瞬間、「安全を守る」ということが、少しずつ子どもたち自身のものになってきているのを感じました。

歩く時間も子どもたちが場をつくっている

公園までの道のりは、ほんの7分ほどです。

でも、その短い時間の中にも、

・周りを見ること
・仲間を意識すること
・自分から動くこと
・みんなの安全を考えること

そんなたくさんの学びがあります。

そして、

「この場所を、自分たちでつくっていく」

という経験につながっているのだと思います。

歩く時間も、学びの時間になっています。