圧倒的なプロジェクトの「種」から芽が出るとき

Hola! ぶいちゃんです!

探究学習スクール「CAN!Pラボ」は、3月31日で今年度の活動を終え、4月7日より新年度の活動をスタートします。

私たちが今年度、そして来年度も掲げ続けるビジョン。それは、「自他ともに認める『圧倒的なプロジェクト』を、いかに子どもたちが成し遂げることができるか」を追求することです。

自分も周囲も「これはすごい」と心が動かされるような作品を、自らの手でやり遂げる。その「本物の達成感」「原体験」が、その子自身のゆるぎない「核」を作ると信じているからです。

今回は、そんな「圧倒的なプロジェクト」の種を見つけた、1年生のAちゃんとスタッフの関わりをご紹介します。

「難しいね」で終わらせたくなかった

昨年10月に仲間入りした1年生のAちゃん。
好奇心旺盛ですが、低学年のお子さんによくあるように、興味が次々と移り変わる「熱しやすく冷めやすい」一面もあります。

そんな彼女が、自分の「やりたい!」を探求するマイプロジェクトで最初に選んだのは、「ハンモックを作りたい!」というものでした。
バルコニーにあるハンモックが大のお気に入りの、Aちゃんらしいワクワクする提案でした。

ラボのハンモックで揺れるのがAちゃんの日課です

とはいえ、1年生がゼロからハンモックを作るのは至難の業。

もしここがCAN!Pラボではなかったら、つい「それは時間がかかるし、難しいから別のことにしない?」と言ってしまうかもしれません。

しかし、ここは「やりたい!」を形にかえるCAN!Pラボ!

彼女の「やりたい!」という気持ちを丁寧に紐解くことから始めました。

  • 「どうしてハンモックを作りたくなったの?」

  • 「どんなハンモックだったら、一番ワクワクする?」

対話を重ねる中で、彼女の中にあった「なんとなく作りたい」という漠然としたイメージが、少しずつ具体的になっていきました。

Aちゃんがたどり着いた「本当の理想」

丁寧に話を聞いていくと、意外なことが分かりました。

彼女が本当に作りたかったのは、人間が乗る大きなものではなく、自分のお気に入りの「くまのスクイーズ」を乗せるためのミニチュアハンモックだったのです。

さらに、形にもこだわりがありました。よくある横長のものではなく、天井からカゴが吊り下がっているような、おしゃれな一人用ハンモック。

「自分は、こういうことがしたかったんだ!」

自分の理想が具体的になればなるほど、彼女の「熱中度」はぐんぐんと上がっていきました。
この「本人の熱源」を見つけ出すことが、CAN!Pラボのスタッフが最も大切にしている伴走の形です。

理想のハンモックを探して設計図を書いています

「理想の形」を見つけ出したAちゃんの行動力・推進力は、今までのそれとは一味違いました。

「カゴはどうやって作ればいいかな?」
「ワイヤーモールなら形が作れるかも!」
「クッションはふわふわにしたいから、綿をたっぷり入れよう」

一つひとつの工程を自分自身の頭で考え、計画を立てていきました。 難しい部分があれば、スタッフと一緒に布用接着剤の使い方を試したり、ワイヤーの補強方法を考えたり。

これまでの「熱しやすく冷めやすい」彼女はどこへやら、目の前の作品を理想に近づけるための試行錯誤を、心から楽しんでいるようでした。

芽吹いた自信は、次の挑戦へ

そしてついに、世界に一つだけのミニチュアハンモックが完成!

先日行われたアウトプットデーでは、みんなの前で堂々と発表し、たくさんのフィードバックをもらいました。

完成したミニチュアハンモック

一つのプロジェクトをやり遂げた彼女は、
「次は、本当に人が乗れるほど大きなハンモックを作りたい!」
という大きな夢を持っています。

ミニチュアづくりで得た「やり遂げた自信」が、彼女を次のステージへと押し上げているのです。

プロジェクトを始める前の彼女なら、もしかしたら途中で諦めていたかもしれません。でも、自分の「やりたい」を深掘りし、理想を形にするプロセスを経験した今のAちゃんなら、きっと成し遂げられると、私は思っています。

「圧倒的なプロジェクト」は、単なる作品の完成ではありません。
「やりたい!」を形にしていく過程で対峙する「葛藤」「失敗」「成功」「努力」…
その道中で経験するあらゆる感情と試行錯誤こそが、プロジェクトの本質であり、その子自身の「核」を形成していくのだと思っています。


私たちは、ラボに通ってくれる子どもたち全員が、在籍期間中に一度はこの「圧倒的なプロジェクト」を経験できるように全力でサポートしたいと考えています。

Aちゃんの次なる挑戦はもちろん、ほかの子たちがこれからどんな「圧倒的なプロジェクト」を見せつけてくれるのか。今から楽しみでなりません!

それでは、Hasta Pronto~!