こんにちは、平田です。
学習というと、「新しいことを覚える」「次の単元へ進む」といった姿を思い浮かべることが多いかもしれません。
先へ進んでいくことは大切です。しかし、学習を進めていると、「ちょっと難しいな」「なかなかうまくいかないな」という場面も出てきます。
そんなとき、無理に先へ進むのではなく、一度戻って、自分がどこまで分かっているのかを確かめることも大切な学びの一つです。
そして、自分の理解の状態を知り、「今の自分には何が必要なのか」を考える経験は、自分の学びを自分で調整できる、自立した学習者を育むための大切なプロセスだと考えています。
今回は、そんな学びの姿が見られたA君の様子をご紹介します。
どこにつまずいているのだろう?
ある日のCAN!Pスタディ。
4年生のA君はatama+を使って、2けたでわるわり算の筆算に取り組んでいました。
その様子を見ていたスタッフの森本は、A君が少し現在取り組んでいる学習課題に難しさを感じていることに気付きました。
そこで、そのまま問題を続けるのではなく、一度atama+での学習を止めて、「どこまでできていて、どこでつまずいているのか」を確かめることにしました。
まずは、1けたでわるわり算の筆算や、横算のわり算のプリントに取り組みました。
さらに、かけ算の筆算、たし算の筆算までさかのぼり、これまで学習してきた計算を一つずつ確かめていきました。
こうして学習を少しずつさかのぼってみることで、A君が今、どの部分をもう一度練習するとよいのかが見えてきました。
基礎基本が次の学びの土台になる
算数は、これまで学んできたことを使いながら、新しい内容を学んでいく教科です。
そのためCAN!Pスタディでは、計算力などの基礎基本をしっかりと定着させることを大切にしています。
atama+を活用することで、一人ひとりの理解度に合わせた学習を進めることができます。一方で、必要に応じてプリント教材も活用し、計算などを繰り返し練習します。
新しい内容へ進むことと、これまでの学習を振り返って基礎を固めること。その両方を行き来しながら、確かな力を身に付けていくことが大切だと考えています。
次に何を学習するか一緒に考える
今回、A君の学習で大切にしたのは、つまずきを見つけることだけではありません。
確認した結果をもとに、A君とスタッフの森本で次の学習について相談しました。
森本:
「もりもっちには、A君が〇〇の箇所をやるとよさそうに見えるんだけど。」
A君:
「そうする。atama+もやりたいから、atama+の時間を短めにして、それ以外にプリントで復習の時間をとるようにしたい。」
森本:
「いいね。じゃあ次からその計画でいこう。」
相談の結果、次回はプリントで「かけ算の筆算」に取り組み、atama+では「小数のしくみ」を復習することになりました。
CAN!Pスタディでは、「見通す・実行する・振り返る」というサイクルを通して、自分の学びを調整していく自己調整学習を大切にしています。
今回のやり取りにも、その姿が表れています。
スタッフが一方的に「次はこれをやろう」と決めるのではなく、スタッフから見た学習の状況を子どもに伝え、それをもとに子ども自身も「次に何をするか」「どのように取り組むか」を考える。
最初から子ども一人で「自分はここにつまずいているから、次はこれを勉強しよう」と判断するのは簡単ではありません。
だからこそスタッフが学習の様子を見取り、一緒に整理しながら、子ども自身が次の学びを考えられるように支えていきます。
こうした経験を重ねることで、少しずつ自分で自分の学習を進められるようになっていきます。
戻ることも、前に進むこと
「前に習ったところに戻る」というと、後退しているように感じるかもしれません。
しかし、学習では、先へ進み続けることだけが成長ではありません。
必要なところまで戻り、基礎を確かめ、もう一度挑戦する。
戻ることは、次に進むための一歩になります。
CAN!Pスタディでは、基礎基本の定着を大切にしながら、atama+やプリント教材を活用し、一人ひとりに必要な学習を進めています。
そして、その中で子どもたちが少しずつ自分の学習の状態を知り、自分の学びを調整できるようになることを目指しています。
これからも、子どもたちが将来、自分で考え、自分で学び続けられる「自立した学習者」へと成長していけるよう、日々の学習を支えていきたいと思います。